同戦ではベンチスタートだった周東は、「8-4」とソフトバンク4点リードの7回裏1死一塁の場面で代走として登場。しかし、初球から盗塁を仕掛けようと気がはやったのか、広島4番手・島内颯太郎の牽制に逆を突かれ帰塁が際どいタイミングに。一塁塁審は最初セーフと判定したが、その後リプレー検証の結果アウトに判定が覆った。
痛恨の牽制死を喫した周東は、うつむき加減でベンチに帰還。その後も硬い表情で目線を下に落としたまま、ベンチには座らずにベンチ裏へと姿を消してしまった。
今回のプレーを受け、ネット上には「無表情のまま凄い早さでベンチ裏まで消えてて見てられなかった」、「最近ミス続きだからおかしくなってないか? ベンチ帰る時死人みたいな表情だったぞ」、「結果を出したいと焦りすぎて、冷静な判断ができなくなっているんじゃないか」、「打撃もダメ(周東は打率.205)、走塁もダメってなるといよいよ処遇を考えなきゃいけない」、「完全にメンタル壊れてるようにしか見えないし、工藤(公康)監督はリフレッシュも兼ねて周東を二軍に行かせるべきでは」といった反応が多数寄せられている。
>>ソフトB・周東に「二軍に落とせ」ファン激怒 敗戦に繋がった牽制死、単なるミスで片づけられないワケは<<
「周東は昨季盗塁王(50個)、今季も盗塁ランキング2位(16個)と走力が武器の選手ですが、主に代走として出場している交流戦ではここまで走塁ミスを相次いで犯しています。5月26日・中日戦で自身初となる牽制死を喫すると、6月1日・DeNA戦では牽制悪送球の間に一塁から三塁まで暴走しアウトに。さらに、8日・広島戦では相手バッテリーに完全に盗塁を読まれあえなく二塁で刺されていました。こうした状況の中で9日もミスを犯したことで、周東がメンタル面に支障をきたしているのではとみているファンは少なくないようです」(野球ライター)
現役時代に通算381盗塁(盗塁王5回)を記録した赤星憲広氏(元阪神)は、走塁ミスを連発した際に「迷いが生じて一歩目を踏み出せなくなってしまった」とイップス気味になってしまったことがあると過去に語っている。もし周東がこの時と赤星氏と同じ状態ならば、首脳陣は早急に何らかの対策を講じる必要がありそうだ。
文 / 柴田雅人