前王者のオスプレイは、5.4福岡・福岡国際センター大会で鷹木を相手に激戦の末、初防衛に成功。今年の『ニュージャパンカップ』決勝(3.21仙台・ゼビオアリーナ宮城)に続いて鷹木を下し、ベルトを守り抜いた。だが、その代償は大きく、新日本プロレスは20日、オスプレイが福岡大会で首を負傷し、治療に専念するためイギリスに帰国したことを発表。同時に全治期間が未定のため王座は返上され、新王者決定戦が行われることに…。
これを受けて、新王座決定戦に真っ先に名乗りを上げたのが鷹木だ。5.22愛知・名古屋国際会議場イベントホール大会で、「この俺は準備万端だぜ。 5.4のタイトルマッチを経て、IWGP世界ヘビーに対して、さらに熱い気持ちがあるんだ。このままじゃ、終われねえんだよ!」と再びチャンスを引き寄せるべく、猛アピール。すると、5.26東京・後楽園ホール大会では、電撃来場したオカダがIWGP世界ヘビー獲りを宣言。当初、オカダは5.29東京・東京ドーム大会で、5.4福岡大会のオスプレイvs鷹木の勝者に挑戦予定だったが、緊急事態宣言の延長などの影響から大会自体が延期している。
それを踏まえ、5.26後楽園の第1試合前に姿を表したオカダは「ベルトに挑戦する予定でしたけども、今回は辞退をさせていただこうかなと……、思うわけないよね。だってオレ、元気だもん!」と復調をアピール。さらに、「今、オレみたいな人間がチャンピオンになって、盛り上げないとダメだと思ってるので。必ずチャンピオンになります!」と以前からIWGPの闘いを正すとしていた自身の思いをぶつける考えだ。
新日本の上半期の天王山であるビッグマッチ『DOMINION』で、両者は雌雄を決することに。オカダは『ニュージャパンカップ』1回戦で鷹木に惜敗を喫しているだけに、今回はそのリベンジも懸けた一戦となる。鷹木としては5.4福岡大会に続き、王座戦での2連敗は避けたいところ。共に負けられない決戦で、荒ぶる昇り龍が一気に王者に駆け上がるか、それともレインメーカーが雪辱を果たすと共に新日本の主役に再び舞い戻るか。新設されてから、なかなか主人公が定着しないベルトなだけに、そろそろ安定した王者を期待したい。
(どら増田)