昌磨は同社社長と以前から親交があり、同社の新CMにも出演。CMではジャンプの練習風景などを披露している。昌磨は「温かい雰囲気の中で撮影できて、いろんな人のサポートもあり素晴らしい仕上がり。みなさんのサポートがあったおかげです」とCMの出来栄えの良さに感慨深げ。
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CM撮影の経験は二度目だといい、「全然慣れていないので何をしたらいいか自分でわからなかった。でも、(スタッフから)要望をたくさん聞いて、自分が可能な限りで協力できることを頑張ろうと思って努力しました。自分の顔がカメラに映るというのを意識してやるのが大変でした」と苦労も振り返る。
樹はそんな兄の新CMに対して、「映像見るといつも試合などで見る昌磨と違う。テレビで見せるための表情になっていた。新鮮味がありました」と感想を述べる。だが、昌磨は「普段絶対(僕の)試合とか見てないだろうし」と弟をチクリ。
昌磨は樹に対し、「イベントに一緒に出ることはなかなかない。でも、樹がメディアに出るのはヒヤヒヤします。“ヒヤモン”です」とおどけて見せ、「最近は一緒に時間を共有する機会もあまりない。小さい時のイメージが強くて、無鉄砲な樹を思い浮かべるので、余計にヒヤヒヤするんです」と心配げ。樹はこれに照れ臭そうな表情。
昌磨は幼少期の樹について、「いじけると行方をくらますんです。家族で買い物に行ったりすると、小さい時の樹はいつもお気に召さないと消えてしまう。それが面倒臭くて」と紹介。「今は大人になった。世間では樹の方がしっかり者というイメージがあると思うんですけど、小さい頃はそんな感じで……」と振り返る。
樹と比較されることも多かったが、それが自分を成長させるきっかけになったともいい、昌磨は「才能っていうか、センスですね、樹はセンスがあった。何をやらせても最初からうまくて、僕は樹に負けることがたくさんあった。負けるのは悔しいので、練習して、というのが小さい頃の自分でした」と回顧。
幼少期の自分については「僕はすごくシャイだった」と述べ、「フィギュアスケートが自分を変えた。関わってくれた人もみんないい人で、運がよかったからこそ今の自分がある」と分析。今後の選手活動についても、「スケートを楽しみたい。自分がどこまでいけるのか試してみたい。頑張ります」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)