丸川五輪相は11日の会見で、感染収束が見通せない中で東京オリンピック・パラリンピックを開催する意義を問われ、「コロナ禍で分断された人々が絆を取り戻す。新たな光を見い出すきっかけになる」と強調。だが、これがかえって反発を買う事態を引き起こしている。
この発言について、玉川氏は「“絆を取り戻す”とか、“新たな光”とか抽象的で美しい言葉を並べているが、これを本当に目的としているのか?」と疑問を呈しながら、「政府がここまでオリンピックをやりたいと? 国民の多くが命と健康を損なうのではないかと不安を持っている時に、“絆”とか“新たな光”とかっていう…」と美辞麗句を並べる丸川大臣を批判。
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続けて、「そこですか本音は?」と投げかけ、「(実際は)違うところにあるのではと見透かしている人が多いのでは」としながら、「むしろ逆にこういう抽象的な美しい言葉を使われると、白々しく響く人が多いんじゃないんですか、僕も含めて」と痛烈。さらに、「色々変わってきてるじゃないですか」と切り出すと、「復興五輪って、どこ行っちゃったんだろうって感じもする」と呆れ顔。
菅義偉首相は五輪の開催意義として、「新型コロナウイルス感染症を克服した証しとして五輪を開催したい」と発言していたが、玉川氏はこれについても「そういう話が前提になるためには、オリンピックの前にコロナが克服できていなければならない」と訴え、「そういう状況は、とんでもない奇跡でも起きない限り、もう望めない」と持論。改めて丸川大臣に「絆ですか?なんか、白々しい」と切り捨てていた。開催まで72日。錦織圭や大坂なおみなど代表選手も開催に対して不安の声を上げる中、どう決着するのだろうか?