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橋下徹氏“国家財政が破綻したってかまわない” 充実した補償を訴え物議「無責任すぎる」の声も

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橋下徹氏

 19日の『めざまし8』(フジテレビ系)で、総合解説の橋下徹氏から、強力な政治力を求める発言があった。

 番組ではまずVTRを使い、18日に小池百合子東京都知事が記者会見で「緊急事態宣言を視野に入れている」と発言した様子を紹介し、フジテレビの取材では、今週中にも緊急事態宣言を要請する可能性があるとした。

 その後スタジオでは、情報キャスターの倉田大誠アナウンサーが「めざまし8」の独自取材として、「政府高官の一人が、現段階で緊急事態宣言は出さないと発言した」と伝え、その高官は「本来であればまん延防止等重点措置でも対応できるようになっており、自治体も国任せでは困る」と話したと報じた。

 東京都に緊急事態宣言が発令される可能性があることにコメントを求められた橋下氏は「緊急事態宣言にメッセージの意味はあまりない」と言い切った。そして、「お店にしても感染対策をきちっと義務化するのか、それが追いつかないというのであれば昼の営業を全部止める、通勤も全部止める。こういう飛沫感染のリスクを防ぐということを政治の責任でやらないことには、メッセージを出すだけでは止めれない」と政治にやるべきことがあると断言し、「それから補償するということをしっかり腹に据えてね。経済活動を止めるということをやるかどうか、ですよね」と充実した補償が必要と述べた。

 この発言に対し、メーンキャスターの谷原章介から「こういう時こそ財政出動すべきじゃないですか?」と問われると、橋下氏は「ぼくはその立場です。日本に1,300兆円以上の借金があり、借金を増やすべきじゃないという議論があるんですけど、破綻したら破綻したでいいじゃないか、破綻したって感染リスクを抑えるんだったら、補償のお金を作るのが先決じゃないか、と言うことも政治の責任だ」と持論を展開した。

 ​>>橋下徹氏「国民は馬鹿じゃない」呼び掛けだけの対策を批判 “まん延防止は意味ない”強制力のある施策を求める<<​​​

 橋下氏の発言には「日銀がお金を刷る限り、(国家財政は)破綻しないという立場なんですけども」との前置きがあったものの、感染を抑えるためには経済をしっかり止めなければならず、そのためには補償の充実が不可欠という点が強く強調されていた。

 この「破綻してもいい」との発言に、ネットでは「破綻してもいいなんて無責任すぎる」「それができないから国も飲食店も苦労しているじゃないのか」と発言を批判する書き込みがある一方で、「お願いだけじゃ、だらだら感染が続くだけ」「メリハリの効いた対策の取れる政治家はいないのか」など賛同する意見も多く見られた。

 コロナ感染の収束がいつになるのか目処もない現状に、国民は苛立っている。この1年、感染抑制と経済活動はなかなか両立して来なかった。両立しないという前提で議論を始めなければ、国民は疲弊するばかりではないのか。

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