女優でタレントの熊谷真実はコロナをきっかけに、2020年8月に静岡県浜松市へ移住した。18歳歳下の夫で書道家の中沢希水氏の出身地であった。熊谷は移住直後に出演した『バイキング』(フジテレビ系)では、コロナで人と会えなくなり、「勉強の場」と捉えていた展覧会や美術展も無くなり、「東京にいるメリットを感じなくなった」と語っていた。その後、熊谷は昨年12月に浜松市やらまいか大使に委嘱された。なお、中沢氏とは今年3月25日に離婚している。
一方、コロナ禍以前にすでに東京を離れていた芸能人もいる。『エンタの神様』(日本テレビ系)で「ギター侍」として出演し、一世を風靡した波田陽区は、2016年4月から福岡県福岡市に移住し、地域のローカルタレントとして活躍している。もともと山口県下関市出身で、大学は熊本県と、地域と縁がある人物だけに、地元からは歓迎されているようだ。
>>コロナ禍で方向転換失敗?「マンネリ」「やる気喪失」好感度落とした芸能人<<
シャ乱Qのドラマーとして知られるミュージシャンのまことは、大阪府出身ながら現在は山梨県に一軒家を建て、妻で元フジテレビアナウンサーの富永美樹と暮らしている。この前には、静岡県沼津市の海辺の街への短期移住も行っている。まことはアウトドア好きとあって、やはり自然の多い環境に惹かれるのだろう。YouTuberとしても活動し、「まこっチャンネル」では連日のように焚火やキャンプの様子を配信している。
田舎暮らしが話題になった人物と言えば、俳優の松山ケンイチと小雪夫妻もよく知られている。2021年2月に『週刊新潮』(新潮社)で、2019年の春ごろに雪深い地域の村に一軒家を建て、1年の半分ほどを野菜を育てながら過ごしていると語っている。俳優としての仕事は残る時間に集中して行っているようだ。松山は青森県むつ市出身。雪国には惹かれるものがあるのかもしれない。さらに、3人の子どもたちを自然の中で育てたかったとも伝えられている。これは夫人の小雪も同じ思いだったのだろう。
芸能人は一般的な会社員に比べれば時間の融通が効く仕事ではあろう。長引くコロナ禍の影響もあって、今後も東京を離れる移住者は増えるかもしれない。