自身原作の舞台で初の脚本・演出に挑む板倉。「まだちょっと演出家としてのスタンスが定まってないんですよ。敵対関係を作っていくか、『仲良くやろうよ!』というパターンでいくのか。最初は格好つけたいので(ふんぞり返って)『違うな、それ』みたいな感じに憧れるんですけど、それやると嫌われるんで」と演出スタイルを模索中であると明かした。主演の高橋は「一度中止になって悔しい思いをした分、再演できるので気合が入っています。板倉さんの理想像に近づけるように日々の稽古に励んでいきたい」と決意を披露した。
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ヒロイン役の向井が「仲良くしてください。男性の話題にもついていけると思うので、無視しないでください」とお願いすると、板倉は「無視はしないです。年齢の壁もあるんですよ」と一瞬うろたえつつも、「変な空気にしちゃってごめんね」と女子スイッチをオンにして対応。これに向井が「私もごめんね」と詫びれば、板倉も即座に「ううん、私も」と返し、互いにごめんを言い合う女子トークを展開した。「このコントをやる時は乃木坂46の一員として飛び込むんですけど、まだオチは見つかってない」と板倉。「もう少しで完成しそう」とコンビネーションに手ごたえを感じているようだった。
本作の特徴はセリフの長さ。「そこは本当にすみませんとしか言いようがないというか。一回、天野(浩成)さんには謝ったんですよ。直接お会いする前に奥さん(雛形あきこ)とバラエティーで一緒になって、旦那さんに謝っておいてくださいと言ったんです」(板倉)。天野本人は台本を読んで「あれ?みんな多いなと。1人じゃなくて良かった」と安心したと話した。板倉は「稽古しながら削るところは削っていきたい」といい、「懸念しているのは、せっかく覚えたのに切るのかと陰口を言われること。休憩中も耳をそばだてていきたいと思います」とブラックジョークで笑わせた。
会見では、将来の映像化を見越して映画化決定の予行演習も。「映画『蟻地獄 THE MOVIE』ということで感無量です」(高橋)、「時代に風穴を開けるようなすごい作品で、現場でも怒号が飛び交っていました」(山口)、「大変な状況ですが、多くの人に足を運んでもらえるとうれしい」(向井)と真顔でPRし、板倉から「本当に誤解されるやつですね」とツッコまれていた。
(写真・文:石河コウヘイ)