停職処分を受けたのは、佐倉署に勤務する56歳の男性巡査部長。2020年11月、千葉市内の路上で交通機動隊の隊員2人が乗用車の速度違反を確認し、交通違反切符を交付しようとしたところ、違反者が男性巡査部長に報告する。
すると、この巡査部長は旧知の間柄で、交通機動隊員の上司である56歳の男性警部補に連絡。「適正な取り締まりが行われていない。隊員の経験が浅いのではないか」と繰り返し主張し圧力をかけ、警部補が警告処理に変更させた。
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千葉県警はこの行為が不適切だったとして、男性巡査部長と警部補、交通機動隊員について犯人隠避教唆の容疑で書類送検。違反者については1月に警告を取り消し、違反切符を交付している。違反者から連絡を受け、もみ消し工作をした男性巡査部長は停職3か月の懲戒処分とした。男性巡査部長は依願退職する意向を示しているという。
警察関係者が内々で交通違反をもみ消していたという事件に「やっぱりこういうことが起こっていた。上級国民は交通違反しても許されるという噂は本当だった」「ネズミ捕りをしていたんだろう。一般人だって納得がいかないのに、警察が親族にいると許されるのか?」「重大犯罪なのに停職で終わり。警察ってそういうところなんだ」と怒りの声が相次ぐことになった。
警察の信頼を揺るがす悪質な事件。停職という処分で、良いのだろうか。