この日の放送では、番組が独自に入手した、冨田裕樹池田市長が電話で池田市の関係者を恫喝しているとする音声を公開した。番組では、VTRを使いながら、「顔出せ」「とぼけるな」「嘘つけ」など、威圧的な態度で話し続ける冨田市長の発言を赤色の字幕で見せながら、音声を流した。そして、冨田市長本人が取材に対し、自分の声であること認めたものの、市長ではなく当時所属していた政党の支部長として同僚に対して叱責したものであり、パワハラではないと回答したと報じた。
その後、再びVTRで、冨田市長の市の職員へのパワハラ疑惑や市長室に家庭用サウナなどの私物を持ち込んだことなどから、池田市で百条委員会が開かれていることが紹介された。そして、百条委員会は25日、冨田市長による市の職員に対するパワハラなどがあったとする調査報告書をまとめる方針だと報じた。
最後にスタジオで、斎藤ちはるアナウンサーがパネルを使い、市議会が冨田市長の不信任案の提出を調整中であり、不信任案が可決されると、冨田市長は市議会を解散するか失職することになると話した。
>>玉川徹氏「おかしいだろ!平等じゃないよ!」声荒らげる コメンテーターに揶揄され羽鳥アナは「イヤな気がしない」<<
この問題にコメントを求められた玉川氏はまず、「政党の支部長って大阪維新の支部長でしょ、当時の」と確認した。VTRで「政党の支部長」と表現され、具体的な政党名が隠されていたためだ。司会の羽鳥慎一アナウンサーは、一瞬躊躇したように見えたが、大阪維新の会であることを認め、「この問題が発覚した後に大阪維新の会から離れている」と説明を付け加えた。
玉川氏は続けて、「大阪維新で、政党の支部の中で、ああいう風なことは問題ないということに等しいんじゃないですか」「不信任が可決されるとして、(選挙になって)維新の人が当選してしまって、(音声にあったようなパワハラ疑惑は)もういいって話になる」「大阪維新としてこの人をどうするかっていうことが、ずっと関わってる」と大阪維新の会の名前を何度も出し、責任を問う発言を続けた。そして、最後にはカメラ目線で、「どうするんですかね」と誰かに問いかけるように締めくくった。
この玉川氏の発言に、ネットでは「そんなに維新、維新と連呼しなくても」など、大阪維新の会にこだわる玉川氏を揶揄する書き込みがある一方で、「維新の名前を出してくれてすっきりした」と政党名を隠した放送の仕方に疑念を抱く書き込みもあった。また、「維新ではこれが日常なのか」など政党の体質を問う書き込みも目立った。
池田市に限らず、最近では若い世代の首長も珍しくない。彼らが首長に選ばれたのは、新しい発想で新しい時代をリードすることが期待されたからなのではないのか。市民の期待に応えられず、与えられた役割を果たせないのならば、退場するしかないだろう。