決勝進出者は、復活ステージ勝者のマツモトクラブ、ZAZY、土屋、森本サイダー、吉住、寺田寛明、かが屋 賀屋、kento fukaya、高田ぽる子、ゆりやんの10名。この順で1stステージのネタが披露され、審査員と視聴者投票による合計点数の高かったZAZY、かが屋 賀屋、ゆりやんの3名がファイナルステージに駒を進めた。
その結果、ゆりやんが見事チャンピオンの座を勝ち取り、ZAZYが準優勝、賀屋が3位となった。優勝が決まった瞬間、ゆりやんは手で顔を覆い泣いている仕草をみせたが、手をどけるとお馴染みの変顔を披露しおどけた。しかしその後、1stステージでのゆりやんのネタが再度放送されたが、それを見ている様子が映るワイプにはゆりやんの号泣する姿が映し出されていた。
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「感謝しかないです」会見に登場したゆりやんは、時折ボケながらも終始感慨深い様子でR-1への熱い思いを語った。毎年R-1に向けてネタの調整を始める際「またこの1年が始まるんか」とプレッシャーを感じていたというゆりやん。「特に今年はリニューアル一発目で新たなR-1グランプリで、思い入れを特に強く感じました」と、特別な思いを持って挑んでいたことを明かした。
2013年に芸人としてデビューし、その年から2018年までは毎回同大会に連続して出場していたゆりやん。しかし、準優勝した2018年の翌年から2年間は出場していなかった。そのことを会見司会者に聞かれると、「R-1優勝しないと自分の人生が終わる、くらい追い込まれてて、2018年(の同大会)が終わった時に、一回勝ち負けだけで考えずに、シンプルに自分が面白いと思うことをやってみたいなと思って、賞レースを休もうと思って、アメリカのオーディションもその年に受けて」と、一度賞レースから離れて“面白いこと”を模索していたと語った。ただ、今回から同大会出場条件に芸歴10年以内という規定が設けられ、「絶対(優勝を)取りたいと思ってたのに、急がなきゃ」と思い、再度挑戦することを決心したという。
今回ファイナルステージで披露したネタでもあったように、2020年には38kgのダイエットに成功したゆりやん。この理由についても、ネットなどで自身の面白さを“太ってるだけ”と表現されていることを目にして「体型関係ないと証明したいと思った」と、ネタへの真摯な姿勢を話した。
このように強い思いを持って臨んだ大会での優勝。優勝発表直後の涙については、「今までお世話になってきた方とか、お客さんとか、今まで悔しかった思いとか、当時の思いとかも全部、溢れました」と感極まっていたことを明かした。司会の霜降り明星・せいやには「それはもう男の泣き方や。アツかった」と言われて嬉しかったそうだ。
念願だった『R-1』優勝の栄光を手にしたゆりやん。次の目標を聞かれると、「やっぱりアメリカです」とズバリ。「オーディションは今年受けたんですけど落ちました。なんか…とんでもないことして落ちました」と話したが、今後も意欲は十分のようだ。
2017年に『THE W』も優勝しており、2冠となったゆりやん。今後の活躍にも期待が集まる。