審査員経験者の陣内智則、友近に加え、新たに麒麟の川島明、ホリ、古坂大魔王、ハリウッドザコシショウ、マヂカルラブリーの野田クリスタルが加わった。だが、ここに並ばなかった芸人名に不満の声が挙がっている。
ネットでは「バカリズムと劇団ひとりがいないのは何でだろう」「東野幸治あたりのベテラン勢が欲しかった」「やはり関根勤さんで締めて欲しい」といった声が聞かれる。特にバカリズムの不在を嘆く声が多い。
バカリズムと言えば、センスのあるネタや、キレのあるトークや仕切りをこなすなど、ピン芸人を代表する存在。だが、意外にも「R-1」では優勝経験のない「無冠の帝王」だ。
>>『R-1グランプリ』霜降り明星の司会に賛否、雨上がり蛍原はなぜ落とされた?<<
ただ、友近は「R-1」優勝経験がなくとも、既に審査員になっている。『M-1グランプリ』(朝日放送制作・テレビ朝日系)でも、ナイツの塙宣之の例がある。バカリズムの不在にはやはり別の事情がありそうだ。
バカリズムは2010年大会を最後に、「R-1に出ない」と実質的な決別宣言も出しているため、もともと大会と相性が良い存在ではないのかもしれない。
さらに、今大会の決勝メンバーの9名中、寺田寛明、かが屋賀屋、高田ぽる子の3人がバカリズムの後輩にあたるマセキ芸能社所属の芸人となっている。これは偶然だろうが、もともと吉本興業の関西芸人に有利な大会と言われてきただけに、ここでバカリズムが起用されたとなれば、「東西芸人のバランス比」を無理に取りに行っている印象も与えかねないだろう。
やはり、バカリズムは何らかの事情で「R-1」審査員に加わらないと見るべきなのかもしれない。