大会開始前に、左大胸筋断裂で全治6か月と診断された高橋ヒロムが登場。ファンに挨拶するとともに、IWGPジュニアヘビー級王座の返上と、同王座をロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの仲間であるBUSHIに獲ってもらいたいとメッセージを送った。大会のエンディングでは、IWGPジュニアタッグ王座を奪還したエル・デスペラード、バレットクラブのエル・ファンタズモ、そしてBUSHIが王座決定戦に名乗りをあげている。
インタビューブースで、ヒロムは「よし!へこんだ、へこむだけへこんだ。わかってる。俺が周りに迷惑をかけてるスゲーわがままな自己中野郎だってことはわかってる。でも、やっぱり何よりも新日本プロレスでプロレスラーになった以上、一つも後悔したくないんだ。だから、俺は後悔をしない選択をしたつもりだ。よし、暗い顔はここまでにしよう。俺は前回、首のケガで一年半、表に出ないでストレスを溜めたんだ。だったら、一年半に比べたらたった半年、たった半年と思ってしまっている自分がいる。それも悔しい。何を言っても悔しい。何を言っても何か違う気がするけど、もうやっちまったもんは仕方ない。だったら、後悔しないように生きるだけだ。だから、俺は今回この半年、前の一年半と違ってガンガン前に出ていくぞ。どんどん前に出ていく。隠れないで前に出ていくよ」と前向きなコメント。
続けて、「だから、どんな仕事でもお待ちしております。何でも言ってください。何でもください。高橋ヒロム、何でもやります。もちろん、このケガを治すこと、そしてリハビリ、筋トレ、復帰に向けてのトレーニング、それが第一優先。そんなことはわかってる。だから、誰も何も言わないでくれ。『そんなことをしてるヒマがあるんだったら練習をしろ』『復帰に向けて頑張れ』とか、そういうことは言わないでくれ。24時間やってるわけじゃないんだ。だから、俺は今回どんどん前に出る。『“新しいタイプの欠場”というものをやってみようじゃないか』と思ってるよ。じゃないと、仕方ないだろ。下を向いてるレスラーなんて何も面白くないからな。俺は常にそういう風に言ってきた。こんなケガをしてしまった。ホントになんてことない動作の一つ。なんてことない普段通りの動作の一つ。いままで何百回、何千回とやってきたこと。それでここまでのケガをしてしまう。『ホントにプロレスって何があるかわからない』って改めて思ったよ。だから、怖い。改めて思った。だけど、下を向いてるレスラーなんて何も面白くない。俺も好きじゃないから。俺は自分が好きなプロレスラーになるためにも、後悔をしないように生きようと思う。だから、何でも仕事待ってるよ」と欠場中はいろんな仕事にチャレンジすることを明言した。
IWGPジュニア戦線はもちろんのこと、ヒロムがどんな仕事をするのか注目だ。
(どら増田)