16日の試合で右膝を負傷し、今大会を欠場した内藤哲也が登場し挨拶。
「昨日の試合で…右膝を負傷してしまいました。残念ながら今日皆さまに内藤哲也の試合をお見せ出来なくなってしまったこと、心よりお詫び申し上げます。で、今“神様”飯伏幸太が早急にやらなければいけないこと。それは俺に反論することではない。それは2本のベルトを1本にした後のビジョンを皆さまに簡単に、わかりやすく説明することだと俺は思います」とIWGP二冠統一論を掲げる飯伏幸太にビジョンを示すよう突きつけた。2.28大阪・大阪城ホール大会でIWGPインターコンチネンタル王座一本を懸けて闘う両者だが、チャンピオンの飯伏は「内藤さん、僕は待っています。大阪城で完全な状態で会いましょう」と内藤の言葉には反応せず。内藤が復帰次第、再び前哨戦が組まれる予定だ。
セミファイナルでは、2.28大阪城大会でIWGPインターコンチネンタル王座戦を行うチャンピオン飯伏幸太と挑戦者の内藤哲也が、それぞれ永田裕志、SANADAをパートナーに前哨戦を行う予定だったが、内藤の欠場により、カードが変更。飯伏も欠場となり、永田とSANADAのシングルマッチが組まれた。
両者は序盤から重厚なレスリングを展開。永田がキックを繰り出すと、SANADAはそれを封じるべく足攻めを敢行。代替試合というには勿体ないほどの好勝負に場内の拍手が止まらない。試合は終盤、永田のバックドロップを切り抜けたSANADAが、Skull Endで捕獲。落ちてしまったのか、永田の身体から力が抜けると、SANADAは最後はラウンディング・ボディプレスで3カウントを奪取している。
コメントブースで、SANADAは「10年前(2011年4月13日・全日本プロレス『チャンピオンカーニバル』決勝戦)も同じカードで。で、同じコーナーだなと、今日思って。なんか、ヒストリーがあるといいですね。こういうの好きなんですよ」と珍しく感慨深い表情を見せた。
永田は「急に決まったカードだけど、ちょうどよかったよ、俺にとっては。どうせ対戦するならシングルが欲しかったから。でも、気持ちは負けてない。まだまだ立ち上がる。立ち上がるのは、俺は得意なんで。現状からまた天に昇ればいいだけのこと。まだまだギブアップしない。ネバーギブアップ」と言って敬礼して控室へ。お互いに充実した試合だったようだ。
◆新日本プロレス◆
『Road to CASTLE ATTACK』
2021年2月17日
東京・後楽園ホール
観衆 472人
▼シングルマッチ(30分1本勝負)
●永田裕志(12分01秒 体固め)SANADA○
※ラウンディング・ボディプレス
(どら増田)