長い道のりを経て対戦となる両者。まず、昨年の『NEW JAPAN CUP in the USA』で優勝したKENTAは、IWGP USヘビー級選手権挑戦権利証を獲得。その後、2020年はデビッド・フィンレー、ジェフ・コブ、棚橋弘至、ブロディ・キングといった面々を相手に4度の権利証争奪戦の防衛に成功した。だが、US王者のモクスリーは一向に姿を現さず、権利証保持者のKENTAがイラ立ちを表明していた中、1.4東京・東京ドーム大会の小島聡戦直前に場内のビジョンにモクスリーが登場。「ついにオマエたちの前に帰って来るぞ」とメッセージを送った。ファンの間からは、アメリカの団体AEWと契約しているモクスリーの新日本参戦は不可能なのでは?という声が上がっていた矢先だっただけに、このサプライズには大喜び。
ところが、この後も動きがなかったモクスリー。しかし、同1月30日に配信された『NJPW STRONG』で、なんと試合後のKENTAを急襲!「お前のUS王者になるという夢は悪夢になるだけだ!」とついに対面で宣戦布告を果たした。続く現地時間2月3日には、今度は逆にモクスリーのアメリカマットの主戦場であるAEWにKENTAが乱入し、試合後のモクスリーにgo2sleepを決めてKO。新日本とAEWという日米の団体の枠を越えた遺恨が加速したのは言うまでもない。
この翌週には、AEWマットにKENTAが正式参戦。ケニー・オメガとの新旧バレットクラブコンビで、モクスリー&ランス・アーチャー組とフォールズカウント・エニウェアマッチで対戦。試合は、ケニーがアーチャーに勝利したが、試合後もKENTAは場外でモクスリーに馬乗りになってパンチ連打するなど、シングル実現に歯止めが掛けられない状況に。
以前、共にWWEに所属していた両雄だが、当時はディーン・アンブローズとしてトップスターだったモクスリーとは対戦がなかったヒデオ・イタミことKENTA。一方、モクスリーも以前からKENTAとの対戦に興味を示しており、今回は両者にとって待望の初シングルとなる。アメリカでの配信限定マッチの舞台で激突することになった両雄。いったいどんな試合が展開されるのか?結末が気になるところだ。
また、新日本とAEWの関係もこの二人で終わるのか?ケニーやカール・アンダーソンら元新日本勢がAEWやIMPACTの選手として戻って来るところまで発展するのかという点も注目である。当日、日本では大阪・大阪城ホール大会が開催されるが、この配信も見逃せない。
(どら増田)