この日の番組では、4月12日から高齢者のワクチン接種が始まることを報じていた。そして、欧州から輸入されるワクチンの長期的な見通しが立っていない中、新しいワクチンの日本での治験や生産が始まることが話題となった。
スタジオでは、MCの羽鳥慎一アナウンサーがフリップで24日の日本経済新聞の記事を用い、アメリカのノババックス社から武田薬品工業が技術移転を受け、今年の後半から年間2億5000万回分の日本国内生産を開始できることが紹介された。
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この話題について、コメントを求められた玉川氏は「いろんな種類のワクチンが出てきたんですけどね。結局、そのウイルスが持っているウイルス独自のタンパク質を人間自体が認識するっていうところから始まるわけですね」と話し始めた。そして、「タンパク質ってどういう風に生まれてくるかというと、最初 DNA から始まって、メッセンジャー RNAを通して、最終的にたんぱく質としてできるわけです」とした上で、「一番上流が DNAで、川下はタンパク質なんですね。ノババックスのワクチンと言うのは、川下のタンパク質を使おうとしているわけです。途中のメッセンジャーRNAを使うのが、モデルナとかファイザーとかで、アストラゼネカはその上流なんですよ。そうなると、僕は個人的にはなるべく川下の方がいいなと思ってるんです。ノババックスのワクチンは、有効性で言うとメッセンジャー RNAよりもちょっと劣るみたいですけど、個人としても選べるんだったら、悩みどころかなぁ」と持論を述べた。
玉川氏の主張は、タンパク質になる前のDNAやメッセンジャーRNAのワクチンではなく、タンパク質として出来上がっているノババックスのワクチンを打ちたいというものだ。番組の後半では、ロシアのワクチンであるスプートニクⅤの評価が欧州で高いという話題があったが、その時も「これはメッセンジャーRNAワクチンだから打ちたくない」と主張を繰り返した。
玉川氏のワクチン川上・川下論に対し、ネットでは「玉川さん独自の謎の選択基準だね」「専門家じゃないのにワクチンの説明するの?」といった批判もあるものの、「川上、川下はわかりやすい説明だ」「ノババックスワクチン、早く日本で製造始まったらいいな」など好意的な書き込みも目立った。
ワクチン供給の先が見通せない中、どの会社のワクチンを打ちたいかという議論はあまり現実的ではないかもしれない。いずれにせよ、国民全体がワクチンを接種し、安心して外出できるようになるまでは、もう少し辛抱が必要だろう。