セミファイナルでは、GHCナショナル選手権試合、チャンピオン拳王に船木誠勝が挑戦した。前哨戦では「負ける気がしない」と余裕を覗かせていた船木。試合はスリリングな攻防を見せる中、拳王がハイキックからドラゴンスープレックスホールドを決めてカウント3。拳王が「最強」と話していた船木から勝利を収め、防衛に成功している。
試合後、マイクを握った拳王は「船木誠勝に勝てたのも集まってくれたクソ野郎ども、そしてここ日本武道館のおかげだ!3年前から夢見てようやく来れた。今日できた夢を何度でも言う。ノアをもう一度、業界1位にのし上げる!」と武道館の天井に向けて高らかに宣言。船木は「やっぱり若いなあ。こっちの攻撃を受けたら吸収して返してくる。まあ、取られましたね、一本ね」と負けを認めた。
コメントブースでは「船木誠勝、やはり最強のレスラーだった。だが、俺はずっと夢を見続けて来たんだ。そしてこんな状況の中でこれだけのクソ野郎どもが見に来てくれたんだ。いつも以上に俺は強かったぞ!俺は最強の男を倒したからな。最強のレスラーになってやる!そして!」と言いかけたところで、「ちょいちょいちょい」とケンドー・カシンが乱入。カシンは「最強じゃないけど俺も夢を叶えたい。夢は願えば叶うんだろ?俺の夢は、チャンピオンになることだ。俺がプロレス界に入ったのはそのナショナル王座のベルトを取るためだ。夢を叶えに来たよ。セコンドも反則も無し。汚いマネすんなよ?」とGHCナショナル王座への挑戦を一方的に表明して控室へ。
何が起きたか分からない感じの拳王は「メチャクチャ強い想いを語ってる時にあんな薄っぺらい奴が来て本当に申し訳ないなぁ。せっかく日本武道館に11年ぶりに来たのにあんなちゃらけた奴が来てテメェらマスコミのクソ野郎も本当に申し訳ないなぁ。アイツの挑戦を受けてやるよ!すぐに倒してやる!そしてもう一度戻るぞ!プロレスリングNOAHを業界一位に押し上げる。それが俺の次の夢だ!」とバックステージで改めて宣言。
◆プロレスリング・ノア◆
『DESTINATION 2021〜BACK TO BUDOKAN〜』
2021年2月12日
東京・日本武道館
観衆 4196人
▼GHCナショナル選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○拳王(10分10秒 ドラゴンスープレックスホールド)船木誠勝●<挑戦者>
※拳王が5度目の防衛に成功
(どら増田)