昨年、育成から彗星のごとく一軍に昇格し、ベンチやグラウンドで試合中に大きな声を張り上げ、一発も打てる愛されるキャラクターとして、シーズン終盤はオリックスの“元気印”として、スタメン起用も多かった大下。今年は春季キャンプから一軍が期待されていたが、リハビリ組からのスタートとなる。
大下は一昨年の育成ドラフト6位で、白鴎大から「フルスイングが持ち味の右の強打者。常に全力プレーでチームを牽引するなど、リーダーシップもあり将来的にはチームの中心選手としての活躍が期待される選手」の触れ込みでオリックスに入団。開幕が遅れる中、調整試合として行われた紅白戦ではホームランも放っており、未来の大砲候補の一人として期待されており、昨年途中まで二軍監督を務めていた中嶋聡新監督の“隠し玉”として、9月14日に支配下登録されると、翌15日に一軍昇格。まだ新背番号「40」のユニフォームも間に合わず、バッティングピッチャーのユニフォームを着てスタメン出場し、プロ初打席に初ホームランを放った。
支配下登録を受けた際、大下は「支配下選手登録の通達を受け、“やっとスタートラインに立てた”と感じています。ここまで毎日が勝負のつもりで、一日一日必死にプレーしてきました。これからも変わることなく、人一倍声を出してチームを盛り上げていきたいと思います!そして、持ち味でもあるフルスイングと勝負強さをアピールし、レギュラーに定着できるように頑張っていきます!」とコメントしており、オリックスは一昨年、8人もの育成選手を獲得しているが、大下が同期入団の育成選手で支配下登録一番乗りとなっている。
今年はさらなる活躍が期待されていたが、まずはじっくり患部のリハビリに集中してもらいたい。
(どら増田)