解散当日は、昨年亡くなった渡哲也さんの墓前を経由し、裕次郎さんの仏前に石原プロの商号を返還。所属俳優は、コロナ禍を鑑み、返還式には参加していない。
解散目前の11日、所属俳優の舘ひろしが都内で映画「ヤクザと家族 The Family」(29日公開、藤井道人監督)の完成報告会会見に出席。舘にとって、このイベントが石原プロモーション所属俳優として最後の公の場となった。
各スポーツ紙によると、迫る解散に、舘は「渡さんの遺志もあるし、きっちり会社を閉めないといけない」と決意表明。
解散後の動向については、「石原プロで渡さんが映画を作れなかったことが、唯一の心残り。渡さんと裕次郎さんの『映画を作る』という夢のともしびを持ち続けられる事務所を設立できたら。映画制作の夢は追い続けたいです」と事務所を設立して独立することを示唆した。
「現在、事務所に残っている俳優は舘のほか、神田正輝、徳重聡、池田努、増本尚の5人だが、そのうち、徳重は解散翌日、ほかの事務所への移籍が決まっている。残る4人のうち、池田、増本、事務所のスタッフは舘と行動をともにしそうで、神田は個人で仕事をしていくことになりそうだ」(芸能記者)
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年齢を重ねても積極的に映像作品のオファーを受け続けている舘。それに対して、神田の直近の出演作はTBS系で18年に放送されたドラマ「下町ロケット」。俳優よりも、すでに20年以上司会を続けているテレビ朝日系の旅番組「朝だ!生です旅サラダ」の司会としての方が視聴者にはなじみが深いはずだ。
「『旅サラダ』のギャラは1本80万円と言われ月にすると320万円で、年間で3600万円以上。そのため、神田はすっかりそのポジションに満足し俳優業に関しては、『もう、セリフが覚えられないから』と乗り気ではない。石原プロ解散後は、役者業はやらないかもしれない」(テレビ局関係者)
舘は俳優業、神田は司会業にまい進することになりそうだ。