そこで次なる話題として注目を集めそうなのが、「ポスト小倉」を担う人材だ。「とくダネ!」は2019年9月から、小倉とともに番組を進行するスペシャルキャスター枠を設けている。2020年12月時点で月曜日が石黒賢、火曜日と金曜日がメイプル超合金のカズレーザー、水曜日と木曜日は社会学者の古市憲寿氏が務めている。それぞれの仕事ぶりと評判はどのようなものか。
石黒は、俳優でありもともとキャスターのイメージがなかったため、当初は「置物状態」とも言われてきたが、徐々に力を付けてきていると言える。共演歴のある女優の竹内結子さんの死去には、涙を流す場面も。さわやかなイメージもあり、ポスト小倉に石黒を推す声も多い。ネット上でも「笑顔に癒やされる」「意外とお喋りな所に好感が持てる」といった声が聞かれる。
カズレーザーの評判も上々だ。もともと、頭の回転が早いインテリキャラとして、バラエティ番組やクイズ番組で活躍。竹内さんの死に際して、過去の雑誌インタビュー記事などから「意味深発言」を必要以上に取り上げる報道姿勢に、「うがった見方をすれば、丁寧な言葉で死人に鞭を打ってると思う」とメディア報道のあり方に苦言を呈したことも話題となった。はっきりとモノを言う姿勢は高評価だと言える。
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古市氏は、スペシャルキャスター就任前から、長らく同番組コメンテーターを務めてきた人物。小倉と舌戦を交わすこともあったが、こうしたキャラクターは小倉好みでもあった。古市氏のコメントは、極論や逆張りなどが多い。ネット上では「MCよりもコメンテーター向きでは」「カズレーザーあたりとのコラボが見てみたい」といった声が聞かれる。
もちろん三者とも、広義の芸能人というべき存在。ワイドショーは時にはお堅いニュースも扱うため、きちんと進行役のアナウンサーが求められるのも確かだろう。
そこで有力候補となるのが、病気療養からの仕事復帰を果たした笠井信輔アナウンサーや、現MCの立本信吾アナウンサー、“ヤマサキパン”こと山崎夕貴アナウンサーなどが前面に出て来る可能性もある。「ポスト小倉智昭」は、この春改編の最大級の注目トピックと言えそうだ。