「JJ」は1975年に創刊。賀来千香子、藤原紀香、梅宮アンナ、黒木メイサらを輩出し、滝沢カレンも昨年7月までモデルを務めていた。
「かつてはかなりの勢いがあり、ファッション誌の中でもトップの売り上げを誇っていたが、00年代に入って蛯原友里や押切もえを起用した『CanCam』(小学館)の勢いに押されるようになり、徐々に部数が落ちていった」(ファッション業界関係者)
>>滝沢カレンがJJモデルを卒業 比較されるローラとは違う大物を魅了する才能とは<<
不定期刊行に移行する理由について、同社では「ターゲットとなる20代を取り巻く環境、ライフスタイルが大きく様変わりした」と説明。今後は電子媒体やSNSなどで展開し、雑誌は「最も効果的な企画内容である場合、随時刊行する」としている。
日本雑誌協会の公表データによると、同誌は今年4~6月の平均発行部数が4万5200部で、昨年同期比の半分以下となっていたが、それも時代の流れだという。
「ファッション誌に掲載されている服やアイテムは読者層の年代では高くて手が出ない。そのうち、ファストファッションブランドや通販サイトで安い服やアイテムが手に入るようになり、ファッション誌はその役割を終えてしまった」(ファッション情報サイト記者)
ほかにも格下げになった要因があるという。
「以前、ファッション誌のモデルは専業モデルの独壇場。ところが、このところ『JJ』では『坂道シリーズ』の人気にのっかろうと、乃木坂46、櫻坂46、日向坂46のメンバーたちを起用。読者に坂道のファンだけがいるわけではないので、もともとの『JJ』読者たちが離れるようになってしまったようだ」(出版業界関係者)
ほかのファッション誌関係者にとっても人ごとでは済まない話のようだ。