前川氏は野党ヒアリングの中で、在職中に杉田和博官房副長官から「政権に批判的な人物が入っている」という理由で文化庁の審議会委員を差し替えられたと主張。そして、菅義偉内閣の学術会議会員任命拒否問題について、「違法とはならない」としながらも、「政府批判が任命拒否の理由ならば学問の自由を侵害する行為だ」と批判を展開する。
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この様子が報じられている記事を見た高須氏は、自身のツイッターで「国家公務員が在職中に知り得たことを退職してからペラペラ喋ってよいのですか?前川先生は変な方だと僕は思います。違ってますか?」と問題提起。
そして、一般ユーザーから「国家公務員法100条に“秘密を守る義務(守秘義務)職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない”とある。守秘義務については、“その性質上、退職後も課せられる”…に、抵触すると考えられます」「国の中枢を担う国家公務員が、こんなに口が軽いなんて吐き気がする」「一般企業なら辞める際、職務上知ったことに対して無闇矢鱈に漏らしてはならないと誓約させられる。罰しても良いのでは」と賛同の声が上がり、ツイートに約9,000の「いいね」が寄せられる。ただし、菅政権に批判的な層からは「言論の自由の弾圧」「政権に不利なことを言うとすぐ圧力をかける」「内情を明かすのは当然だ」など、擁護の声もあった。
出会い系バー問題で官僚を退任後、ツイッターなどで政府批判を繰り返す前川氏。「表現の自由」は尊重されなければならないが、元文部科学官僚という立場で、当時の内情を外部に漏らしたことについて、高須氏など違和感の声は多く、「国家公務員法違反ではないか」と考える人もいる。自身への批判について、前川氏はどう対応していくのだろうか。