29日のセミファイナルでは、「KOPW 2020」優勝者の矢野通(2勝0敗)とEVIL(1勝1敗)が対戦。『G1』ならではの異色対決は、矢野のテーピング作戦を切り抜けたEVILが、セコンドのディック東郷と共に勝利をつかもうとする。だが、矢野は2人まとめて634を食らわせると、すかさずEVILを横入り式エビ固めで丸め込んで、インサイドワークを駆使しまくった上で開幕3連勝を記録。
メインイベントでは、IWGP二冠王者の内藤哲也(2勝0敗)と後藤洋央紀(1勝1敗)が対戦。かつて幾度となく抗争に発展した両者だが、内藤は序盤から後藤の右肩に集中攻撃。だが、後藤も意地を見せ、大技の連発であわやの場面を連発。しかし、GTRを決めさせなかった内藤が、最後はバレンティアからデスティーノに繋いでカウント3。現在の2人の差は明確となってしまった。試合後、内藤は3戦全敗の同門、SANADAを挑発。この対戦は10.1 新潟・アオーレ長岡大会で実現する。
翌30日のセミファイナルでは、ウィル・オスプレイ(2勝1敗)とジェイ・ホワイト(3勝0敗)が対戦。
ジェイはセコンドの外道とともに、インサイドワークを駆使して、オスプレイのペースを崩しにかかる。さらに外道も介入するが、オスプレイは1人で徹底抗戦。最後はヒドゥン・ブレイドからのストームブレイカーが決まり、なんとジェイを撃破。ジェイの連勝を止めたのは、ウエイトを上げてヘビー級に転向したばかりのオスプレイだった。同じく全勝だったタイチもこの日、オカダ・カズチカに敗れており、Aブロックは全勝が消滅。混戦になるのは言うまでもない。
◆新日本プロレス◆
『G1クライマックス30』
2020年9月29日、30日
東京・後楽園ホール 観衆 696人(両日とも)
29日
▼Bブロック公式戦(30分1本勝負)
<3勝0敗=6点>○内藤哲也(21分58秒 片エビ固め)後藤洋央紀●<1勝2敗=2点>
※デスティーノ
<3勝0敗=6点>○矢野通(4分33秒 横入り式エビ固め)EVIL●<1勝2敗=2点>
30日
▼Aブロック公式戦(30分1本勝負)
<3勝1敗=6点>○ウィル・オスプレイ(18分46秒 片エビ固め)ジェイ・ホワイト●<3勝1敗=6点>
※ストームブレイカー
<2勝2敗=4点>○オカダ・カズチカ(17分03秒 レフェリーストップ)タイチ●<3勝1敗=6点>
※マネークリップ(変形バックブリーカー)
(どら増田)