日本時間12日配信のメインイベントでは、「IWGP USヘビー級王座・挑戦権利証争奪戦」が敢行され、権利証保持者のKENTAにジェフ・コブが挑戦。「NEW JAPAN CUP 2020 in the USA」準決勝戦において、KENTAの無法ファイトに煮え湯を飲まされたコブが、リベンジを誓って挑んだこの試合。
しかし、コブは序盤からウイークポイントの左膝を攻められ、なかなかペースを握れない。それでも持ち前のパワーと瞬発力で巻き返すが、なんとバレットクラブのメンバーであるチェーズ・オーエンズが試合に介入。無法地帯と化したリング上は、2対1の展開となり、KENTAが権利証の入ったアタッシュケースでコブを殴打。そこから必殺のgo 2 sleepを炸裂させ、3カウント。
アメリカでもバレットクラブの暴挙は変わらない。エンディングはオーエンズがKENTAの手を上げて、KENTAはアタッシュケースを誇示した。
セミファイナルでは、IWGPタッグ王座最多戴冠記録タイ(6回)を誇るタマ・トンガ&タンガ・ロアが揃い踏み。デビッド・フィンレー&PJブラックの新コンビを寄せつけず、タンガがエイプシットでPJを3カウント。第2試合では、大ベテランのロッキー・ロメロに新鋭のダニー・ライムライトが挑んだシングル対決が実現。ロメロが腕ひしぎ逆十字固めで完勝。それでも、試合後はライムライトの実力を認め、そのポテンシャルを高く評価。ロメロはアメリカで試合をしながら、新日本マットで通用する選手を見定めているようだ。
オープニングマッチでは、TJPとACHが魅力的なタッグを結成。エイドリアン・クエスト&ローガン・リーガルの新世代コンビと対戦し、ACHがフロッグスプラッシュでクエストを下している。
KENTAとコブは今週末から開幕する『G1クライマックス30』に“来日”することが決まっており、しばらくは再び日本に主戦場を移すことになるだろう。
◆新日本プロレス◆
『FIGHTING SPIRIT UNLEASHED』
会場非公開
▼IWGP US HEAVYWEIGHT RIGHT TO CHALLENGE CONTRACT(60分1本勝負)
<権利証保持者>○KENTA(17分57秒 片エビ固め)ジェフ・コブ●
※go 2 sleep
※KENTAが権利証を防衛
(どら増田)