『ワールドプロレスリング』は、タイトルを少しずつ変えながらも1969年7月、水曜21時からの1時間枠で、日本プロレスを中継する番組としてスタートした長寿番組。1970年から月曜20時、1972年から金曜20時に移行するが、日プロが崩壊。1973年4月から前年に旗揚げした、新日本プロレスの中継番組として、プロレスブームの立役者的な番組となる。古舘伊知郎アナウンサーがブレイクしたのはこの番組だ。1986年から月曜20時に、古舘アナ勇退後の1987年4月から火曜20時を経て、10月から再び月曜20時に戻ると、視聴率低迷により、ゴールデンタイム撤退説が沸き起こる中、1988年から土曜16時へ。これでレギュラー枠での生中継はなくなってしまった。また、この枠はゴルフ中継が優先されることから、放送休止の週が多く、ファンには不評で、1994年4月から深夜枠に移行。ドーム大会などビッグマッチは生中継も含めてゴールデンタイムで放送することがあった。
2000年代になると、番組打ち切りの噂もたびたび話題となったが、2004年4月から30分枠となり、ビッグマッチの特番も深夜に移行。現在に至っている。だが、近年は新日本プロレスの人気が再び高くなって来たことから、BS朝日の『ワールドプロレスリングリターンズ』は金曜20時に放送されている他、ビッグマッチはCSテレ朝チャンネルの『ワールドプロレスリングLIVE』で完全生中継。また、新日本とテレビ朝日共同事業の動画配信サービス『新日本プロレスワールド』も、回線がパンクする大会もあるほど好調だ。
テレビ朝日では10月の番組改編で、『ワールドプロレスリング』の他に、『新日ちゃん。』を毎週金曜深夜26時20分から放送することも発表している。こちらは選手がいろんなことにチャレンジするバラエティ番組になりそう。かつて一世を風靡したプロレス格闘技バラエティ『リングの魂』(1994年24月~2000年4月テレビ朝日系列で放送)のような番組になることを期待したい。
(どら増田)