同日に行われたロッテ戦に「5番・捕手」でスタメン出場した森だが、「0-0」と両チーム無得点の2回表無死二塁、ロッテ・菅野剛士のバントを先発・内海哲也とお見合いしファンブル。自身のエラーで無死一、二塁とピンチを広げると、さらに後続の岡大海のバントを三塁へ悪送球し先制点を献上。森の2エラーでこの回2点を失ったチームは、その後「1-8」でロッテに大敗した。
番組に電話で生出演した井端氏は、森の2エラーについて「1つ目(のミス)をやってから完全に慌てた。2つ目も(ボールを)しっかり握れていなかった」、「ここ何試合かスタメン落ちしていたので、何とかしないとという気持ちが強すぎたのでは」とコメント。森は同戦が4試合ぶりのスタメンだったが、結果を出そうと焦る気持ちがミスの連鎖を生んだのではと指摘した。
番組に生出演した立浪氏は、井端氏の後に話を振られた際に「(1つ目は)打球が捕手の方に戻ってきていることを考えれば、(森は)投手を声でどかしてでも(捕るべきだった)」、「(2つ目は)タイミング的に(三塁アウトは)どうかなというところだから、握り損ねたのなら一塁でアウトを取っておかなければいけなかった」と指摘。2つのエラーはどちらも判断ミスによるものだと苦言を呈した。
今回の放送を受け、ネット上には「確かに1個目のエラーの時点でテンパってた感じはする」、「今日は4打数ノーヒットで打撃も守備もボロボロだった」、「苛立ちがモロに表情に出てたしメンタルやられてそうで心配」、「これで森スタメン試合は4連敗、ちょっと深刻な状態になってきてる」、「先日も泣いてたし精神面が心配、一旦二軍に落とした方がいいのでは」といった反応が多数寄せられている。
>>西武・森の号泣に「初めて見た」驚きの声 大久保元監督も「責任を感じていたはず」、サヨナラ直後の姿に反響相次ぐ<<
「2013年のドラフトで1位指名を受け西武に入団した25歳の森は昨シーズンまでに『.298・74本・332打点』といった成績を残し、昨シーズンは首位打者(.329)、パ・リーグMVPも獲得しているチームの正捕手。ただ、今シーズンはここまで打率が『.252』と2割中盤で、エラー数(6個)、捕逸数(6個)もリーグの捕手ではワーストと攻守ともに不調。8月後半からはスタメンを外れる機会も増えており、同戦は9月12日以来4試合ぶりのスタメンでした。8月27日の試合後にはベンチで号泣するなどかなり思い詰めた様子も見られているため、心身をリフレッシュされるために二軍に降格させた方がいいのではと考えているファンも少なくありません」(野球ライター)
試合後、チームの辻発彦監督は「ちょっと病んでいるという気はする」と森を心配したことが伝えられている。チームには欠かせない中心選手だが、復調の兆しが見えなければ一軍登録を抹消するのも一手なのかもしれない。
文 / 柴田雅人