問題となっているのは、モンベルの公式ツイッターが3日夜に投稿したツイート。ツイートには、沖縄県が感染者の宿泊療養施設を確保していないことについて、菅義偉官房長官が「何回となく確保すべきだと促している」と不快感を示したことを取り上げたニュースが引用されており、「オレは菅に不快感を示したい。GO TOで沖縄に多くの観光客を送り込んでおいて、どの口が言うのか!」と批判がつづられていた。
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この投稿はすぐに削除され、モンベル公式ツイッターは投稿から約30分後に再びツイッターを更新し、「誤って不適切なツイートを投稿しました。担当者の個人的な見解で、会社とは一切関係ありません」とツイッター担当者のミスだったことを説明。「お騒がせして申し訳ありませんでした」と謝罪していた。
投稿するアカウントを間違える、いわゆる“誤爆”により起こってしまったミスだが、この騒動に対しネットからは、「中の人がどういう思想をしようが自由ですが、コンプライアンスがガバガバの企業の製品は買いたくありません」「看板を上げての政治的発言は今の世の中を理解しているとは思えない」「GoToキャンペーンを救いの蜘蛛の糸としてすがる観光業界の方々を敵に回した」といった批判が寄せられたが、一方では「かっこいいなと思いました。愚策に苦言を呈しただけ」「むしろ勇気あるツイートありがとうございますという気分で」「会社の名前を背負うので言葉遣いに問題があったかも知れないが、内容は正しい。勇気ある発言です」といったエールや賛同の声も多く集まった。
ツイートは「GoToトラベルキャンペーン」に対しても不満を抱いていることが分かるものとなっていたが、「GoToトラベルキャンペーン」はアウトドア用品、キャンプ用品が多く使われるコテージやグランピングも対象となっている。本来なら恩恵が期待できるはずの「GoToトラベルキャンペーン」に対し異議を唱えたことで、「本当はGoToで助かるはずのアウトドア会社の社員が言うなんてよっぽど」といった声も寄せられていた。
本来ならば批判一色になるツイッターの誤爆だが、その内容が政権批判だったことで、一部の支持を集めたようだ。
記事内の引用について
モンベルの公式ツイッターより https://twitter.com/montbellJP