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何かがおかしいDeNA…首都圏初の有観客で、屈辱の3タテ食らい4位転落

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アレックス・ラミレス監督

 勝ち負けを繰り返す“オセロ”の日本記録を作り、長いロードを借金2で切り抜けたベイスターズ。待ちに待ったファン5000人の前に雄姿を見せるべく、久々に本拠地・横浜スタジアムに帰ってきた。

 王者・ジャイアンツを相手に、初戦はベテラン右腕・井納翔一が先発し、まずまずのピッチングを披露するも、打線に勢いがなく、更にコロナの影響でなるべく試合を消化したい目論見から、雨の中強行されたゲームは、6回終了時に中断し、そのままコールド負け。

 次戦はエース今永昇太で必勝を期したが、味方エラーもあり、踏ん張り切れず6回を4失点。打線はジャイアンツ先発・サンチェスの前に沈黙。最終回に2点を返し意地を見せるも、連敗。

 3戦目は安定感抜群の平良拳太郎の力投と、主軸のタイムリーで優位に試合を進めるも、9回抑えの山崎康晃が丸佳浩のタイムリーで同点にされると、国吉佑樹が岡本和真に2ランを打たれ、痛恨の敗戦。

 借金は2となり、タイガースにも抜かれて4位とBクラスに転落した。

 前カードのナゴヤドームでのドラゴンズ戦の2戦目に、左腕の松葉に抑えられてから打線の歯車は狂い始め、タイムリーは14日の4回から19日の9回まで出ない状況。さらに、18日には今永とバッテリーを組んだ伊藤光に対し、ラミレス監督は「今永とのコンビネーションが機能していなかった。ゲーム前に練った戦略とは違う面があった」と2回で懲罰的な交代を決断。翌日には登録抹消と、昨年の主戦キャッチャーとの間に亀裂も生じたとも思われる状況を感じさせた。19日はあと1アウトで勝利の場面で、今年はずっと調子の悪い山崎康晃が救援失敗。初戦も雨でいつ試合を止められてもおかしくない中、井納に代打を出さず得点機を逃しコールドゲームで敗戦するなど、所々で綻びが露呈。開幕1か月が経過した今、かなりキツイ状態となっている。

 しかし、先発陣は試合を作っており、天候や運に見放され惜しいゲームを落としている感もある。何かと批判の多いラミレス采配もデータと戦略に則っての決断であり、行き当たりばったりではない。実際、試合後の取材では采配の理由はしっかりと説明があり、結果が逆の目に出ていれば当然ここまでの批判にはならないことは明白。ただ、プロである以上、外野の声を黙らせるには勝利を挙げる他に手はない。火曜日からのスワローズ戦で、それを証明するようなゲームをファンは期待している。

写真・取材・文 /萩原孝弘

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