矢部と言えば、現在ピンでの仕事が『やべっちF.C.』と『アウト×デラックス』(フジテレビ系)のみ。出川哲朗らと出演している『目撃!逆転スクープ』(フジテレビ系)もあるが、こちらは不定期だ。一方、相方の岡村隆史は関西で2本レギュラーを持ち、全国でも『チコちゃんに叱られる!』(NHK)などピンで出演する仕事は多い。今年は大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)で重要な役・菊丸を演じている。
今年で岡村が50歳、矢部が49歳となり、大御所タレントの地位に君臨しつつある2人だが、コンビでの仕事は『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)の1本。不定期でフジテレビの漫才番組『ENGEIグランドスラム』、『THE MANZAI』のMCや『ナイナイのお見合い大作戦!』(TBS系)のMCなどはあるが、ファンにとってはさみしい状況だ。
>>ナイナイ矢部、ワイドショーのコメンテーターを断っていた 岡村は「怖いことになるから…」<<
「やはり、『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)が終了したのは大きいですね。漫才番組では定期的にMCをしていますが、彼らの冠番組である『お見合い~』は、1年に数回あったものの、昨年は1回のみ。今年はコロナの影響もあったからか、開催すらされていません。そんな中、先日、岡村がラジオ中に不適切な発言をして謝罪しました。矢部がサプライズで登場し、公開説教しましたが、そこで矢部が『正直、コンビでの仕事もうまくいっていないやん』と話していました。今回、岡村を助ける形で、2014年9月に卒業した矢部が約6年ぶりに復帰し、『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)が再始動しました。普段あまり話さない2人が、唯一コミュニケーションを取れるのがラジオという空間だっただけに、関係性も良好になっていくかもしれません。今回の一件を機に、まったくしていなかったLINEのやりとりもしているようですよ」(芸能ライター)
地上波での冠番組にしか出なかったナイナイだが、最近変化が起きているという。Amazonプライムの『ナインティナインのバチェラー・ジャパン大予想スペシャル』のMCや、主にGYAO!で配信されていた『PRODUCE 101 JAPAN』のMCなど、ネットTVにも進出。ゲスト出演もほとんどしなかったが、最近では『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)のゲストMCも担った。
「大御所になればなるほど、コンビでの仕事はなくなっていきます。ウッチャンナンチャンやとんねるずなど、ナイナイが影響を受けた芸人たちは現在、ピンで活躍しています。ダウンタウンのように50代後半になってもコンビで活躍できるのは非常に珍しいんです。レギュラー化には至っていませんが、ナイナイでの単発番組は各局で年に数回放送されていますし、今後はコンビで仕事をする機会が増えるかもしれません」(同上)
ナイナイのラジオ番組が復活したこともあり、「今度はテレビでもっと見たい!」という声は再燃しつつある。お笑い第七世代が台頭するテレビ業界で、“ナイナイの逆襲”を見てみたいものだ。