>>元中日助っ人、無報酬でNPB復帰? MLB移籍から8年の今なぜ、“後輩ルート”の売り込みもあるか<<
今回の番組内で森野氏は、自身が思う今シーズンのキーマンとなる中日選手を紹介。開幕から9試合が終了した28日終了時点で「.389・1本・5打点・14安打」と好成績を残している高橋周平の名を挙げ、成績や好調の理由について語った。
議論のきっかけとなったのは、高橋に期待する役割についての発言。森野氏はここまでの高橋が四球2個と、あまり球を選んでいない中でもヒットを打てている点に着目。「四球は2個なので少し少ないがヒットは出てるので、今は打って走者を返すことに専念してほしい」、「(現在の)打点は5だけどまだまだ上げてほしい」と、塁上の走者を返すポイントゲッターとしての役割を期待した。
この森野氏の発言を受け、ネット上には「開幕からずっとヒットが出てるから得点圏だと見てて安心感がある」、「今のチームでは一番状態がいいから、無理やり繋ごうとせずに『俺が決める』って気持ちでバットを振っていってほしいね」、「高橋が出た走者を確実に返せればチーム状況も好転するだろうから期待したい」といった賛同の声が多数寄せられている。
一方、「前の打者が打たないから無理、現状は高橋だけが打っても意味ない状況」、「平田やビシエドのバットが湿ってるから、走者無しで高橋って場面も多いしなあ」、「今上位で打ってるのは大島ぐらいだからキツイ、高橋の打順上げて大島とくっつけるぐらいしないと打点は伸びない」といった否定的なコメントも複数見受けられるなど議論が飛び交っている。
「今シーズンの高橋は6月25日・対DeNA戦で3番を務めた以外は全て5番でスタメン起用されていますが、高橋の前を打つ1~4番を見ると主に1、2番を打つ大島洋平(.306)を除いては打率1~2割台。近年上位打線に定着している平田良介(.179)や絶対的4番であるビシエド(.237)が低調なため、走者をためて高橋に回す状況をなかなか作れていません。高橋の得点圏打率はちょうど5割と高い数字になっているため、状況さえ作れれば打点が伸びることは濃厚。そのため、高橋の打順を5番から3番に上げ、さらに出塁が期待できる大島を2番に据えるなどテコ入れをしないと打点は伸びないと考えているファンは多いようです」(野球ライター)
28日終了時点で「3勝6敗・勝率.333」の5位に沈む中日は、チーム得点数もリーグ5位(28得点)と得点力不足に苦しんでいる。高橋は本日30日の対阪神戦でも5番に入っているが、このまま打点、チーム得点が伸びなければ打順を上位に移動させるのも一手なのかもしれない。
文 / 柴田雅人