この日は、名物企画「グルメチキンレース ゴチになります!」の名場面を一挙放送したのだが、「占い師」による洗脳疑惑が持ち上がったこともあった元オセロの中島知子や、事務所から独立して仕事を干されたと言われたセイン・カミュなど、過去に芸能トラブルを起こした元メンバーも、モザイクをかけずにそのまま放送。また、途中で自身の意思でコーナーを離脱した二階堂ふみも映っていた。
さらに、視聴者を驚かせたのが、2009年から 2015年末までレギュラー出演していた元女優・江角マキコさんの映像だった。SNS上では「ゴチの過去映像、モザイク一切なしやね 芸能界辞めた江角マキコもそのままあ!」「江角マキコ懐かしwwww 引退したよね?モザイクかかんないんだ」などとザワついていた。
「江角さんは長らく“ゴチのお母さん”としてメンバーから慕われていました。ナインティナインや国分太一に厳しい一面もありましたが、主に女性出演者が最下位になった時は、お金を貸すことが増え、新聞のテレビ欄には『女番長』と書かれたことも。さらに2010年、岡村隆史が約5か月間、長期休養をした時には“座長”としてコーナーを牽引。ゴチの現在のファミリー感はまさに江角さんの尽力があったと言っても過言ではないでしょう」(芸能ライター)
そんな彼女は2014年8月、長嶋一茂の自宅外壁に、マネジャーに指示して「バカ息子」と落書きさせたと報じられた。江角さんはこれを否定したが、世間から大バッシングを浴び仕事が激減。2017年には芸能界引退を発表している。
「落書き事件があった翌2015年、『ゴチ』レースで最下位となり、クビになりました。当時彼女は『ゴチ』で連勝を記録していたものの、なぜか急に自腹が増えていったことで、“クビ”は既定路線だったのではと憶測を呼びました」(同)
さて、その“卒業”時、彼女が慕われていたことがうかがえる場面があった。岡村は笑顔で江角さんとハグをし、矢部浩之は「江角さんがゴチにいてくれて、すごく空気がよく回っていたなと思います。ゴチのお母さん役、ありがとうございました」と感謝。また進行役の羽鳥慎一は特に江角さんに思い入れが強かったのか、なぜか大号泣していた。
また、この日の『ゴチSP』では、元レギュラーだった大杉漣さんや、過去5度も出演していた志村けんさん(ともに故人)もきちんと紹介していた。忖度せず、すべてを包み込むのも、『ゴチ』の魅力なのかもしれない。