しかし、そんな中でも「どうしようもない事件」が存在する。中でも、救いようのない事件が4月9日に発生している。
事件があったのは北海道。62歳無職の男が、札幌市東区路上でタクシーに乗ると、「知り合いの理髪店に行く」と伝え、約50キロメートル離れた岩見沢市へと向かう。その後、髪を切ると、再び札幌市東区の自宅へ。その距離は、実に100キロメートルにも及び、料金は約3万6000円だった。
運転手としては良いお客様だったのだろうが、男の自宅に着くと一変。金を支払うどころか、「金がない」と告げ、料金を支払わなかったのだ。連絡を受けたタクシー会社が警察に通報。詐欺の現行犯で逮捕された。男は逮捕時所持金ゼロの状態で、警察の取り調べに対し容疑を認め、「どうしても知り合いの所に行きたかった。金がないのはわかっていた」と話しているという。
コロナ禍の中、発生したあり得ない事件に、「62歳にもなって無賃乗車100キロなんて…。呆れて物も言えない」「狂っているとしか言いようがない。そんなに岩見沢に行きたいのなら、自転車で行けばいい」「呆れた。同じようなことを今までもやっていたのでは」と怒りや驚きの声が上がる。
また、「コロナで失業者が増えるとこういう事件が増えそう」「格差が広がると、こういう事件が増える」と憂う声や、「強盗しなかっただけマシ」「運転手に危害が及ばなくてよかった」と言う声も出た。
男も苦渋の行動ではあったのだろうが、タクシーは対価を支払って乗るもの。「あり得ない行動」と言われても致し方ないだろう。