逮捕されたのは門司区に住む高校2年の男子生徒(17)。8月31日早朝、タクシー営業所に忍び込むと、そのままエンジンを掛け出発。2キロ走った山道でカーブを曲がり切れずに脱輪。そのまま道にタクシーを放置し、通報などをせずその場を離れた。
その後、車両がなくなっていることに気がついたタクシー会社が通報。通行人が現場で発見し、事態が発覚した。当然タクシーにはドライブレコーダーが搭載されており、一部始終がバッチリ記録されていた。すぐにこの高校生の犯行であることが判明し、警察が捜査を開始し、道路交通法違反などの疑いで御用と相成った。
警察の取り調べに対し、高校生が容疑を認めたうえで、犯行理由について、「運転がしたかったから」と供述。「車を運転したいから盗んでしまえばいいんじゃない?」という、驚きの論理で犯行に及んでいた。どうやら、タクシーにドライブレコーダーという「動かぬ証拠」を撮影するシステムが搭載されていることを知らなかったようだ。
このなんとも恐ろしい事件に、ネットユーザーからは「運転がしたかったからという理由で他人の車を盗んでしまおうとなる思考回路が恐ろしい」「今後重大事件を起こす可能性がある人物。きちんと処罰してほしい」など、処分を望む声が上がる。
また、「ドライブレコーダーを知らないとは無知すぎる」「親の顔が見てみたい」「親は一体何を教育していたのか」「どうしたらこんな人間を育てられるのか」「親が甘やかしていたのではないか」など、犯人の高校生はもちろん、その親の責任を追及する声もあった。
高校2年生が自動車に興味を持つことはよくあることだが、タクシーを盗んで運転してしまうとは異常である。自分の欲求を満たすために他人の物を奪ってもなんとも思わないという思想は、非常に危険と言わざるを得ないだろう。