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16人の子供、胃薬で“狼男症候群”に 原因は信じられない成分「許可基準はどうなっている」怒りの声も

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 体調が悪いときに服用する薬。薬には副作用もあるが、予想外の副作用で奇病にかかることがあるようだ。

 スペインで16人の子どもたちが、薬を服用したことによって全身に毛が生えてしまったと、海外ニュースサイト「THE SUN」が8月27日に伝えた。

 スペインのコスタ・デル・ソル地域で、16人はいずれも胃酸の逆流や消化不良の治療に使われるオメプラゾールを個々に服用したことが分かっている。保険当局の調べによるとオメプラゾールには、発毛用治療薬に使用されるミノキシジルが含まれていたことが発覚。人体の至るところに過度の発毛が引き起こされる「狼男症候群」を発症したとみられている。狼男症候群を発症した子どもたちは、薬の服用を止めると毛の成長も収まったとのことだ。

 製造元の製薬会社はオメプラゾールをインドから輸入し、スペインの健康製品庁はインドでミノキシジルが混入したと確認。すぐに回収されたが、この薬を子どもに与えていた場合は念のため医療機関を受診するよう警告しているそうだ。

 このニュースが世界中に広がると、ネットでは「顔中毛だらけ…これはひどい」「大人にはかからないのか?」「毛が完全に抜けて元通りになりますようにお祈りします」との書き込みのほか「輸入許可を出した側の問題」「EUの基準はどうなっている」との怒りの声も見受けられた。

 同記事によると、「狼男症候群」とは、身体の各所に異常に多量の発毛が見られる奇病で「アムブラス症候群」(多毛症)とも呼ばれる。男女問わず発症し、先天性と後天性のものが存在するといわれているが、今のところ原因も治療法も確立されていないようだ。

 先天的に「狼男症候群」を患ったものの、前向きに生活して幸せをつかんだ例もある。

 タイ在住で、狼男症候群の当時17歳の少女が、結婚して幸せを手に入れたと、海外ニュースサイト「THE SUN」が2018年1月4日に報じた。

 少女は先天性の狼男症候群で顔全体が毛に覆われていた。学校に通い始めた頃には、毛深い顔のせいでクラスメートから「狼男」といじめられたそうだ。レーザー治療による脱毛処理を行ったこともあったが、すぐに毛で覆われてしまったという。しかし、前向きな性格ですぐ友達ができ、2010年には「世界一毛深い少女」としてギネス認定されたという。その際も「毛深いことは、私を特別な存在にしてくれている」とスピーチし、審査員も「彼女は問題を抱えていない。問題は彼女を蔑視する人たち」とコメントするほどだったという。

 2018年、17歳になった彼女はSNSで結婚したことを報告し「あなたは私の初恋の人だけではなく、人生最愛の人です」との書き込みと共に、男性と寄り添う幸せそうなツーショットを投稿。友人から祝福の声が寄せられているようだ。

 人体の神秘は奥深い。世界にはまだまだ解明されていない奇病が多々あるようである。

記事内の引用について
Sixteen kids develop ‘werewolf syndrome’ after taking contaminated medication on Costa del Sol
https://www.thesun.co.uk/news/9804499/children-werewolf-syndrome-contaminated-medicine/

World’s hairiest teen girl dubbed ‘werewolf’ by pals is now happily married after dramatically shaving her face and body
https://www.thesun.co.uk/news/5266563/hairy-teen-girl-transformation-shaved-husband-married-thailand/

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