「学校バラエティ『青春高校3年C組』の刷新です。秋元康さんがテレ東の佐久間宣行プロデューサーと初タッグを組んで、18年4月にスタートさせた番組。およそ2年前、一般公募で集まった生徒たちで“理想のクラス”を作ることを掲げて、平日の夕方(17時半~)に毎日生放送で届けるというスケールの大きさでした。しかし、この4月から月曜深夜に引っ越して、大幅に規模を縮小。夕方帯から生き残ったのはバナナマン・日村勇紀、三四郎だけとなりました」(民放の番組制作スタッフ)
夕方帯のころ、芸人は毎週月曜日から金曜日までの5班に分けられ、曜日ごとの担当教師というポジションだった。ただでさえタイトなスケジュールで動いている売れっ子芸人をあれだけ集められたのは、“秋元ブランド”ではない。佐久間Pの信頼だ。
佐久間Pは、同局ド深夜枠の「ゴッドタン」を看板番組に仕立て上げ、芸人の負の要素を長所に変えてブレイクさせた功労者。19年4月からは、テレ東の局員でありながら、フジテレビ系・ニッポン放送の長寿ラジオ「オールナイトニッポン0(ZERO)」(ANN)の水曜パーナリティを担当。今最も数字を稼げるテレビマンだ。
そんな佐久間Pの鶴のひと声で、平日の夕方帯という、タレントとして最も難所帯に集まったのが、「ゴッドタン」と縁のある芸人たち。アドバルーンを盛大に打ち上げるために集まったが、早かれ遅かれ“青春離れ”をするのは公然の事実だった。
芸人と生徒の比重が完全逆転して、新学期を迎えた“秋元学校”。今後期待されるのは、規制が緩い深夜帯に移動したことで、どこまで限界に挑めるか。第二のゴッドタンになれるか?
(伊藤由華)