さらに、別の意味で注目を集めたのが、安倍首相のそっくり芸人として知られるビスケッティの佐竹正史である。佐竹は犬のぬいぐるみ、手元のマグカップなどを用いて安倍首相の動画をほぼ完コピ。読んでいる本は、先輩芸人のカラテカの矢部太郎による『大家さんと僕』(新潮社)であった。佐竹は13日のツイッターで、「この動画は1カットで撮影しましたが、頭の中で動きを思い出しながら模倣したので自分が話す時間を計算しておらず曲と被ってしまいました」と振り返っている。ネット上では「というか似すぎだろ」「しばらく安倍首相時代が続くだろうし、食いっぱぐれないのでは」といった声が見られる。
ビスケッティ佐竹は、単に有名人のモノマネをしているばかりではなく、安倍首相本人のほか昭恵夫人との交流もある。2015年に行われた山口県出身者の集まり「長州友の会」において、安倍首相と直接対面し、モノマネを披露。ここに昭恵夫人も同席し、その様子は、彼女のFacebookにもアップロードされた。ネット使いで知られる、昭恵夫人の交流ネットワークに加わっているのだ。そのため、実質的にモノマネは夫婦公認のものと見ていいだろう。
さらに、こればかりではなく、後に大問題となる2018年の「桜を見る会」にも招待されている。2019年には西川きよし、池乃めだから先輩芸人に混ざり、吉本新喜劇出演へのお礼として、佐竹も首相官邸を表敬訪問し、総理大臣の椅子にも座っている。若手芸人ながら、「ただ者ではない存在」と言えそうだ。
ネタのクオリティの高さも相まって、ビスケッティ佐竹にこれからさらに注目が集まりそうだ。
記事内の引用について
ビスケッティ佐竹のツイッターより https://twitter.com/satake2001