事の発端は、愛知県在住と思われるTwitterユーザーが、3日の記者会見で大村秀章知事が「愛知は現段階では数字、事実等々を見ると感染拡大警戒地域ということではない」「ルールに則って粛々とスタートさせることになる」と話す画像を貼り付けた上で、「愛知県民の声を全国に。愛知県では感染者数が221人です。学校を再開するなどありえない。愛知県民が声を上げて全国にこの現状を伝え休校延長を求めよう」とツイートしたこと。
このツイートに、「愛知県知事は意識が低すぎる。リスクや不安が本当にないのか考えてもらいたい」「愛知より感染者数が少ない地域も休校を延長しているのに、なぜ愛知は延長しないのか」など、ネットでは賛同の声も。
さらには、「全国の皆様、愛知県民に力を。助けてください。大村知事が危険な学校再開を強行しようとしています。コメント付きでリツイートしてくださると助かります。もう時間が無い」という訴えも上がる。その勢いは凄まじく、「愛知県民」と「愛知県の小中高等学校の休校延長を」のハッシュタグがトレンド入りするほどだった。
大村知事はこのような声には一切耳を貸さず、4日午後、当日の新型コロナウイルス感染情報をツイートし、「医療提供体制と検査は十分確保しております。引き続き、国、市町村、医療機関と一体となって感染拡大防止に取り組みます。県民の皆様には、手洗い等の徹底や十分な休養に努めてください」と呼び掛ける。
このツイートにも、「休校を延長してほしい」「方針を変えろとまでは言わないが、県民の声に耳を全く貸さない姿勢はおかしいのでは」「もっと危機感を持つべきだ」と批判の声が寄せられる。しかし、大村知事は一切、耳を貸していない状況。一部ネットユーザーの中には「愚民に耳を貸すことはない」「休ませても遊んでいる。学校に行かせるべきだ」という声もあった。
小中学校の休校については、千葉県の森田健作知事が予定通り6日から県立学校を再開させる方針を示したものの、ネット声に押されてか、5日午前中に臨時記者会見を開き、休校措置の延長を発表している。大村知事と同じく行動が批判されがちな森田知事だが、この「転換」については評価する声が多かった。
新型コロナウイルスが未曾有の蔓延を見せる中で、「感染拡大警戒地域ではない」という理由で休校を取りやめることにした大村知事。Twitter上では、不安を覚える声が相次いでいる。