2日、東海地区のローカル番組『ドデスカ!』(名古屋テレビ)に出演した大村知事は、3月31日の時点で、同県内の新型コロナウイルスのPCR検査件数が約4600件、感染者数が3032人になっていると説明。その上で「インフルエンザもそうだが、『うつっていく、うつって治る』のが感染症なので、しっかりと検査で早く見つけて症状が軽いうちに治して退院してほしい」と私見を述べた。
この発言内容が、憤りを持った視聴者によって全国へと拡散。「早期検査しても現状根本的な治療がない。そんな状況で入院しても、退院できる保証はなく、医療崩壊を招くだけ」「知事がこんな事を言うなんて考えられない。一定数は死んでも良いということか」「愛知県民の人命を軽視している」と批判が噴出した。ただし一部には「大村知事を信じる」「これも一つの意見」との声もあった。
さらに大村知事は3日の記者会見で、愛知県内の小中学校が休校していることについて、「愛知は現段階では数字、事実等々を見ると感染拡大警戒地域ということではない」「ルールにのっとって粛々とスタートさせることになる」として、学校を再開させる方針を表明した。
この件についても愛知県民を中心に不安の声が上がり、大村知事のTwitterには「休校を延長してほしい」という懇願や『ドデスカ!』内の発言に関する批判が続々と寄せられている。同知事はこのような声には耳を貸さず、批判するユーザーをブロック。措置を受けたTwitterユーザーから「気に入らない声はブロック。恐怖政治だ」「県民の声に耳を貸さない知事など不要」など、怒りの声が続出している。一方で「愚民に耳を貸す必要はない」「大村知事断固支持」という声もあった。
2019年の「あいちトリエンナーレ」でも、批判的な声に耳を貸さず、昭和天皇の御影を燃やす映像などを事実上認めた大村知事。その評価は、次の県知事選で下されることになりそうだ。