問題となっているのは、東京都の小池百合子知事が23日に首都封鎖について言及したことを取り上げていた際の一幕。小池知事は会見の中で若者たちへ「発見が困難な若年層のクラスターが発生する恐れがある」とし危機意識の共有を求めていたが、『グッディ』で放送されたVTRでは、昨日夜の上野公園では夜まで花見客が減っておらず、インタビューを受けた若者が「(首都封鎖は)大げさだな」と話したり、花見に来ることにちゅうちょしなかったという若者が「(コロナに)かかるときはかかるんじゃないですかね。どうしようもないですよ」と楽天的な様子でいる場面が収められていた。
また、ある飲食店オーナーの「客層がサラリーマンの方、年配の方から若いお客さんに変わってきたなって実感」「若い方があまり気にせずにそこら中を飲み歩いているのかな」といった分析も取り上げ、これにMCの安藤優子アナウンサーは「若者のって言い方好きじゃないんですけど」と前置きしつつ、「『俺たちかかっても別にいいしさ』ってなっちゃってて、自分たちが感染源、キャリアになるって可能性をあんまり考えられてないですよね」と指摘していた。
しかし、この放送に視聴者からは、「そんな一部の人取り上げて若者が悪いって編集するの悪意ある」「みんながみんなこうじゃない。多くの人は気をつけてる」「中高年も出歩いてるのに若者ばっかりで歩いてるように編集するのはどうなの?」という批判の声が上がっている。
「新型コロナに感染しても症状が出ない人も少なくない若者が無自覚でキャリアになってしまう恐れはこれまでにもたびたび指摘されていましたが、実際に中高年が海外旅行に行き、帰国後に感染が発覚するケースは多く指摘されています。郡山女子大学では70代の女性教授が無断でエジプト旅行に向かって新型コロナに感染し、卒業式が中止になったケースもありました。こうしたことから、『実際にいま広めてるのは若者じゃないのに』『老人の方がよっぽど感染してるじゃん』という声も。『グッディ』の編集に不信感を持つ視聴者が多くいるようです」(芸能ライター)
自粛疲れも叫ばれている中、きちんと自粛し続ける若者にとっては不名誉な放送となっていたようだ。