漆原は2018年の育成ドラフトで、新潟医療福祉大学から1位でオリックスに指名され入団。ルーキーイヤーの昨年は、ファームのウエスタン・リーグに登板し、育成選手ながらクローザーを任される機会が多く、39試合に登板して1勝0敗23セーブの成績を収め、ウエスタン・リーグのセーブ王となった。
オフには、T-岡田、鈴木優とともにプエルトリコで行われたウインターリーグに参加。プエルトリコでもリリーフとして活躍し、防御率を0点台で終えて帰国している。今年の春季キャンプでは育成でただ一人、1軍スタートを勝ち取り、20日現在1軍の選手とともに同じメニューを毎日行っている。
榊原翼や神戸文也、張奕など、最近のオリックスは育成ドラフトからの昇格が目立ってきており、漆原も「時間の問題」と言われていた。シーズン前に支配下登録されたことにより、ただでさえ厚みのあるリリーフ陣にもう1枚大きな戦力が加わったのは間違いない。漆原は最速150キロを超えるストレートに、カーブ、スライダー、シュート、フォークといった多彩な変化球を持っているだけに、キャンプ終盤からオープン戦にかけて、適性ポジションを首脳陣は模索していくことだろう。
漆原の支配下登録により、リリーフ陣の競争が激化するのは必至だ。
(どら増田)