新型コロナウイルスの影響が球界にも影響を与え始めている。
15日にはロッテ、楽天と同じ16日には西武、そして17日からはオリックスが自粛に踏み切った。セ・リーグでも阪神、中日、DeNAが踏み切っており、パ・リーグでは日本ハムとソフトバンクは、この原稿を書いている時点では自粛に至っていないが、追随するのは時間の問題だろう。
プロ野球は現在、沖縄県や宮崎県などで春季キャンプを開催中。キャンプはファンサービスが売りの一つになっているが、選手と「濃厚接触」となる握手、写真撮影、サイン、差し入れなどが禁止の対象になった。新型コロナウイルスは14日に沖縄県で感染者が出たことで、全球団が本格的な検討に入ったという。ただ、最近ではファンサービスありきのキャンプを押し出している球団が多いだけに、苦渋の決断を迫られたと言っても間違いない。
ファンサービスの良さで知られるオリックスの西村徳文監督は「残念だけど仕方ないですね」と悔やんでいた。これは「出来る限りやる」という選手たちも同じ。もうしばらくこの流れは続くことになりそうだ。今はただ、新型コロナウイルスが鎮静化することを祈るしかない。オープン戦や公式戦の盛り上げにも影響を与える問題なだけに、事態は想像以上に深刻である。
(どら増田)