ロメロは2017年のシーズンからオリックスに在籍。2017年に26本、2018年に25本の本塁打を放ち、昨年は81試合の出場に留まったものの打率.305、18本塁打、63打点をマークしている。オリックスとはオプション契約が1年残っていたが、3年間で怪我をしなかったシーズンがなく、フルシーズンで活躍したことがなかったことなどを理由に、自由契約となっていた。
引き続き日本でのプレーを希望していたとされるロメロは「日本でキャリアを続けるチャンスをいただいた楽天イーグルスに感謝いたします。チームのために精一杯プレーし、東北に日本一を届けられるようベストを尽くします」と喜びのコメント。
楽天の石井一久取締役ゼネラルマネージャー(GM)は、獲得理由について「シーズン中に補強ポイントは必ず出てきますが、シーズン途中の補強では合意してから1か月後のチーム合流になってしまい、その時にはチーム戦略が変化している可能性も出てきます。そのような意味でも、チームのスタートからいてくれ、日本の野球を熟知して実績を挙げたロメロ選手は、長いシーズンを戦う上で、戦い方にバリエーションを与えてくれる選手だと思っています」と、キャンプ入り直前のこのタイミングで獲得に至った経緯を説明した。
ロメロの“古巣”オリックスでは、アダム・ジョーンズフィーバーで沸いているが、ヘルナンデスや李大浩、ペーニャなど、他球団に移った外国人選手には打たれるイメージが強く、ロメロにとっても京セラドーム大阪は好きな球場だっただけに、オリックス戦で爆発する可能性は大いにある。そんな古巣とはシーズン開幕戦、3月20日の楽天生命パーク宮城で激突する。
(どら増田)