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史上初の快挙を成し遂げた選手も? 先発転向がハマった元リリーフ投手、楽天・松井も期待大か

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摂津正氏

 昨年68試合の登板で38セーブを挙げ、パ・リーグ最多セーブのタイトルを獲得した楽天・松井裕樹。その松井がオフの契約更改で表明した今年からの先発転向は、多くのプロ野球ファンに驚きをもたらした。

 プロ1年目の2014年に17試合に先発した経験はあるものの、リリーフに転向した翌年から昨年までの先発はわずか2試合となっている松井。報道では自らの意思に加え、若手で柱となれる先発が不足しているというチーム事情も転向の理由とされているが、ブランクの長さを理由にネット上には今回の決断を不安視する声も少なからず見受けられた。

 ただ、元リリーフ投手が先発転向で成功を収めたケースは、近年だけを見ても複数存在する。

 横浜・DeNA(2006-2016)でプレーした山口俊は、プロ入りから2013年までの8年間で「295登板(先発では9登板)・17勝28敗・111セーブ」をマーク。抑えとしての実績が目立っていたが、開幕から調子が上がらなかった2014年の途中に抑えから先発に転向。転向から約2年後の2016年には2ケタ11勝を挙げるなど活躍を見せた。

 その後FAで移籍した巨人(2017-2019)でも先発を務めた山口は、2018年にノーヒットノーラン(7月27日中日戦)を達成し、2019年には「15勝4敗・防御率.2.91・奪三振188」で最多勝、最高勝率(.789)、最多奪三振の投手三冠に輝くなど大活躍。チームの5年ぶりのリーグ優勝を置き土産に、今オフポスティングでトロント・ブルージェイズへ移籍している。

 山口と同じく、昨年タイトルを獲得した元リリーフ投手が現在オリックス(2017-)に所属する山本由伸。山本はプロ1年目の2017年に先発として5試合に登板したが、翌2018年はリリーフとして54試合に登板する一方で先発登板はゼロ。しかし、迎えた昨年は自ら直訴して再び先発に転向し「20登板・8勝6敗・防御率1.95・127奪三振」をマークし、最優秀防御率のタイトルを手にした。

 山本はシーズン終了後の昨年11月、侍ジャパンの一員としてプレミア12にも出場。大会中は先発ではなくリリーフとして全8試合中5試合で起用されたが、「防御率1.80・6奪三振」と活躍しチームの世界一に貢献している。

 先発転向後にプロ野球史上初の快挙を成し遂げたのが、かつてソフトバンク(2009-2018)でプレーした摂津正氏。摂津氏はプロ1年目から2年連続で最優秀中継ぎ投手に輝いていたが、3年目のシーズンとなった2010年に自身の意向と右のエースが欲しいチーム事情が一致し先発転向。そこから現役を引退する2018年まで1試合(2017年10月1日オリックス戦)を除き全て先発として試合に登板し、5年連続2ケタ勝利を含む70勝(通算は79勝)をマークした。

 その摂津氏が最も輝いたのが、「27登板・17勝5敗・防御率1.91・153奪三振」といった数字を残し、最多勝、最高勝率(.773/当時の名称は最優秀投手)の2冠を獲得した2012年。同年の摂津氏は投手最高の栄誉とされる沢村賞に選出されているが、同賞と最優秀中継ぎ投手の両タイトル獲得はプロ野球史上初の快挙だった。ちなみに、この年以降から昨シーズンまで、摂津氏の後に続く選手は現れていない。

 今回名を挙げた以上3名のうち、山口は本格転向以前に9試合、山本は5試合先発を務めた経験を持っており、山本、摂津氏は自らの意思を持って先発に転じている。このことを考えると、ルーキーイヤーを含めこれまで19試合で先発した経験を持ち、自ら転向を決断した松井も十分期待できるのではないだろうか。

文 / 柴田雅人

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