逮捕された男は2019年3月、東京都江戸川区の路上で、乗っていた2トントラックを停車させると、突如運転席付近に火を放ち、車両と街路樹を燃やした。男は犯行の1か月前にも、トラックの運転席シート下にあったヒューズに火をつけるなどしていたという。運送会社にとっては商売道具となるトラックを執拗に傷つけるとは驚きだ。
なぜこのような行動に出たのか。警察の取り調べに対し、男は容疑を認めたうえで、「車が動かなくなれば仕事に行かなくて済むと思った」と供述。実に幼稚な理由で、トラックを燃やしてしまったことがわかった。なお、男は「会社の人から嫌がらせを受けて仕事が嫌になった」とも話している。行動は許されざるものだが、勤務先の労働環境にも問題があったようだ。
この行動に、「会社に行きたくないなら辞めればよかった。これで前科がついたうえ、再就職も厳しく、トラックも弁償しなければならなくなった。本当に馬鹿だと思う」「誰か悩みを相談できる人はいなかったのか。年齢的にもまだ若いし、いくらでもやり直しは利いた。最悪の選択をした」などと、呆れ声が上がる。
また、「こういう人間は人を殺しかねない。非常に危険な人物」「甘やかされて育ってきたんだろうと思う。罪をしっかりと償うべき」「みんな少なからず仕事に行きたくないと思って仕事をしている。それを我慢できないなんて幼稚」と怒りの声も。
一方で、「多くの選択肢があることに気が付かず、さらに教えてももらえなかった。行動は許せないが、その孤独さには同情する」「嫌がらせを受けていたことが事実なら、会社にも責任の一端はある。容疑者もかわいそうだ」などの声も出た。
様々な声があるが、会社に行きたくないからといって、トラックを燃やすのは言語道断。そのような行動に出てしまった容疑者が不憫でならない。