12日、中城村安里では、屋根がなくシートベルトが取り除かれた改造車で成人式会場近くを走行。駐車場付近でその様子を発見した警察官が発見し、職務質問のため停車するように促すと、改造車をバックさせ警戒中のパトカーにぶつけた。
運転していたのは、中城村に住む20歳の鳶職人で、公務執行妨害の疑いで逮捕。さらに、車を不正に改造しており、道路運送車両法違反の容疑でも逮捕する見通しだ。
また、八重瀬町では、無免許でバイクを運転した自称建設作業員の20歳の男と後部座席で旗を振り回した自称鳶職の20歳の男が逮捕。沖縄の新成人3人が、成人式で逮捕されることになった。
今年も成人式での逮捕者は相次いでおり、長崎と滋賀では警察官を殴った新成人の男が逮捕されたほか、茨城でも飲酒し酒に酔った新成人の男が会場のドアを蹴って壊し、器物損壊で逮捕されている。
「成人式で暴れる若者は「恒例」となっている感があります。その理由の1つは、親のモラルの低下でしょう。親の中には自分も成人式で暴れた人間が存在し、『成人式は暴れて来い』なんて教える親もいると聞きます。
そういう人間は成人式を暴れる場だと勘違いしています。そして、そんな感情を許す大人たちも悪い。若い頃のやんちゃを得意気に語るような人間の子供は、同じようになりやすいんです。もちろん、そんな人間たちは一部ですが、そろそろこのような風潮は終わりにするべきでしょう。
今後、成人が18歳になるため、成人式の形が見直される可能性があります。それをきっかけに成人式の在り方について、考えるべきです」(社会部記者)
毎年繰り返される成人式での暴挙。昭和から平成にかけて続いて来た悪しき慣習にピリオドを打つ必要があるのではないか。