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「ホームランを40本打つ」日本ハム・清宮、手術を乗り越え勝負の3年目へ 先行する同期村上に並べるか

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清宮幸太郎(写真は高校時代)

 ホームランアーティストとして、飛躍の3年目を迎える。今月6日、自主トレを公開した清宮幸太郎は今シーズンへの抱負として、「ホームランを30~40本を打ちたいと思っている」と語った。新シーズンへ懸ける意気込みと、ホームランへの渇望がその言葉からは伝わり、ファンの期待を膨らませるには充分なコメントだった。

 2020年、プロ3年目の清宮がさらに多くの注目を浴びることとなる格好の理由がある。ヤクルトスワローズで昨シーズン、セ新人王に輝いた村上宗隆の存在だ。高卒2年目では史上最高となる36本塁打を放つなど、シーズンを通して驚異的なインパクトを放った。高校卒でのプロ入団同期、同じ左のスラッガーである村上とはこの先、否が応でも比較対象として、ファンからの視線を集めることは必至だ。

 村上に対し、数字の上では実績が劣っていることは確かだ。だが清宮も、2年間で計14本塁打を記録しており、昨年は200打席を越えるなど出場機会も順調に増やしてきている。今シーズン、清宮がさらに数字を伸ばすことが出来れば、村上と共に球界を引っ張る存在になり得るはずだ。リーグを越えたライバルとして、若きホームランアーティストの競演は多くのファンが待ち望むところだ。

 また昨年、春先には日本代表にも選出(後に辞退)、シーズン中には日本ハムの4番にも起用されるなど、潜在能力の高さはファン、そして球界全体が認めている。何より、誰よりも鮮やかなプロ選手としての「華」を持ち、3年目の今季こそ開花の期待を抱かせている。

 昨年10月に手術を受けた右ひじの回復具合は万全ではないものの、「違和感はない」と語っており、先月末には既に打撃練習を再開している。そして年明け早々から、バットを握っての自主トレの公開は、コンディションの順調さのアピールとも感じ取れる。

 昨季、チームが5位と低迷し、チーム本塁打数93もリーグ最少に終わった。清宮がスタメンに定着を果たすことで、チームの活性化が図られることは間違いない。また主軸としての地位も充分に狙える能力を秘めている。日本ハムの覇権奪還、さらにはプロ野球界の新たなスターへ上り詰めるべく、清宮の鋭いスイングは今季も多くの夢を見させてくれることは確実だ。(佐藤文孝)

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