こういったトークから最新の交遊録、相関図を作成することを趣味・仕事にしている私としては見逃せないわけだが、番組冒頭のトークを聞いて、そんなことはどうでもよくなり、彼女たちの貪欲さに脱帽せざるを得なかった。
熊田がグラビア会の成り立ちを説明する。
「どんどんみんなが集まってきたんですよね。悩みを打ち明けていくうちに、みんな同じ悩みなんだって。初めてバラエティーに出たときの難しさをみんなブチまけるんです」
確かに、グラビア仕事とトークは別物。いくら色気があっても、バラエティーの世界で大成するとは限らない。
夏川が続ける。
「さっきも3人で集まってミーティングをして、ここに出てますから」
バラエティーだったら、局関係者との打ち合わせは当然あるだろうが、それとは別に打ち合わせをして番組に臨んでいるというのだ。前向きすぎだろ!
さらに熊田がダメを押す。
「さっきも、磯っち(磯山)に注意されたのが、腰掛ける位置が深すぎるって」
磯っちが補足する。
「20センチ以上は前に出ないと。やっぱり。はい」
何が「やっぱり」なのかわからないが、君たちの発想は芸人そのものだろ!すぐに立ち上がってツッコめるように、椅子には浅く腰掛けろというのだ。
バラエティーに出る際に、ここまでの覚悟をもって出演しているアイドルが他にいるだろうか?
少しでもオンエアに乗るように、編集でカットされないように、それこそ乳を、じゃなく知恵ををしぼって本番に賭けているわけだ。
さて、他のグラドルはどうだろう。川村ゆきえ(22)、矢吹春奈(23)、大久保麻理子(23)、山崎真実(22)あたりの新世代軍はそこまでのシミュレーションをして本番に臨んでいるだろうか?
川村ゆきえら新世代軍がバラエティーで常連となれないのは、グラビア会という旧世代軍の牙城が高すぎるからだ。ただ、それを乗り越えないことには新時代はやって来ない。
「熊田曜子のグラビアは飽きた」という声を聞くこともあるが、実は、彼女たちを打ち負かせない新世代グラドルたちにも原因があるのだ。