この番組は、先週は元日の1月1日深夜生放送であった。今週はいつもの通り、直前の収録放送に戻ったが、1週間の間の最大のトピックといえば、前澤社長がツイッターで呼びかけた100人に100万円お年玉プロジェクトだろう。
太田光は「ツイッターでやるだけで100万円。すごいね、あいつは。嫌なやつだね。下品だよやってることが」とバッサリだった。続けて、「なんであんなこと平気でやるのかね、金ばらまいてんだぜだって。いくら金持ちだからといってさ、一介の庶民にホレホレって金ばらまいて平気な顔してるんだよな」とかなり怒り心頭の様子だった。
だが、これも時代の流れというのもあるかもしれない。太田は「ずいぶん前からだけどIT系の人たち、ホリエモンなんかが言う『金儲けの何がいけないんですか』って理屈あるじゃない」と話し始めた。欧米の投資家は金を儲けたものを福祉などに寄付している。一方で、日本人の金持ちの感覚は独特であり、「悪銭身につかず」のような現状があるのではないかと話した。
太田は何でも金、金となっている意識には不満があるようで、最近テレビとかで一世を風靡したタレントに「全盛期のギャラはいくら?」と訊く企画が好きではないと述べた。これには田中裕二も「仕事ではやるけど、俺も訊きたくない」と話した。なんでも露骨、ぶっちゃけになってしまっている時代に太田は危機感を抱いているようだ。「お金の話はするもんじゃない」とされていた、かつての日本社会や日本人が持っていた美意識が失われているのではないかと疑問を呈した。
これには、ネット上では「久々に太田の文明論が聞けて嬉しいな」「ギャグにしつつも太田さんの怒りはマジだと思う」といった声が聞かれる。前澤社長の一件は新年の話題をさらったが、賛否両論あるトピックであったのは確かだろう。