会見では佐藤が「明日は大きな奇跡を起こします」と述べ、魔裟斗も「今回のオレは本当に強い。チャンピオンになります」と語るのみ。当たり障りのないやり取りに終始した。
これまで激しい舌戦を展開してきただけに、拍子抜けの感は否めないが、それも嵐の前の静けさに過ぎなかった。会見後には佐藤がうっ積した思いを爆発。9月25日の公開練習で、魔裟斗が「オマエはMAXを背負う器じゃない」とブチ切れた件に「人が立場をつくるんじゃない。立場が人をつくる。魔裟斗選手がひとりでやってきたわけじゃない」と一刀両断した。
魔裟斗批判はさらに熱を帯びていく。「魔裟斗選手も後押しがあって初めてスターになったんでしょ」と糾弾し、遂には「ボクはMAXを引っ張っていける。魔裟斗選手は勘違いしちゃダメ」とトドメ。カリスマをナルシシストと切り捨てた。
MAXの勢力図は塗り替えられるのか、決着をつけるときがきた。