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レピッシュ・マグミの「音楽玉手箱」今週はこの1枚を 聞け!<第58回>

 毎週金曜日に連載するレピッシュのマグミによるオススメCDを紹介する企画の第58回目。マグミがDJの際にいつも持ち歩く「音楽玉手箱」(CDボックス)から、今週のオススメCDをピックアップしてもらった。

◇今週のこの1枚◇ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ「Noel Gallagher's High Flying Birds」(2011年/Sour Mash Records)

 オアシスの名曲を作ってきたギャラガー兄弟の兄ことノエル・ギャラガーのソロの作品です。オアシスでもアルバムの中で歌うことがあったのですが、声がリアム・ギャラガーより透明感があるため、清涼剤的なアプローチの曲が多く、全曲ノエルというのも最初はどうかなと思ったのですが、非常に丁寧に作られていて、やはりあちこちに名曲が散りばめられていて、聴けば聴くほど好きになってきたので選びました。

 まず全体的な雰囲気を伝えるのに分かりやすいのが、ギターソロの入った曲が2曲しかありません。オアシスでは、世界中のスタジアムを沸かせていたバンドでしたが、今回は敢えて、ただギターを持って歌うシンガーソングライターとして挑んだようです。今までのアルバムでは、全体を通して一つの方向に向かうことが難しかったため、ソロになったのを契機に、愛、希望、帰属、逃避といったテーマでそれぞれの曲を繋いでいます。ノエルの場合、曲がパッと浮かんで完成するタイプではなく、一つ一つのかけらを丁寧に作って、繋ぎ合わせて作るらしく、この作品でもそういったことから美しいメロディが生まれ、活かされていることを感じました。レコーディングでは、トランペットのフレーズを口で歌ったものがあったりして、今の肩の力を抜いて音楽を楽しんでいるさまが窺えます。その半面、インタビュー等では珍しく、一人になったことを不安に感じるようなことを発言しています。しかしながら、最初は多少オアシスに比べて地味に感じるのですが、噛めば噛むほど味があるアルバムです。日本版のボーナストラックで、11曲目の「A Simple Game Of Genius」という曲が個人的には一番気に入ったので、こちらがお薦めです。

 弟のリアムも残りのオアシスのメンバーと“Beady Eye”というバンドを結成してアルバムを出しましたが、音楽なので対決という訳ではないのですが、兄弟だから何かと比較されるのはしょうがないことですね。どちらのバンドも、今までよりもは小さい箱で観れると思うので、その辺は楽しみですね。

■マグミ オフィシャルウェブサイト
http://magumi.jp/main.html

■2011/12/18(SUN) 「headLine vol.24」at 下北沢「CLUB251」
高畠俊太郎BAND
(Bass:石川具幸/Drm:タザワコウダイ/Eg:平松賢一)
<guest>
MAGUMI AND THE BREATHLESS他
OPEN 18:00 / START 18:30
前売¥3,000 当日¥3,500 (税込/DRINK別)
info 下北沢「club251」http://www.club251.com

■2011/12/28(WED) 「年末だヨ!全員集合」at 下北沢「CLUB251」
MAGUMI AND THE BREATHLESS 今年最後のワンマンです!
OPEN 18:30 / START 19:00
前売¥3,500 当日¥4,000 (税込/DRINK別)
info 下北沢「club251」http://www.club251.com

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