問題となっているのは、16日放送の『バイキング』(フジテレビ系)でのある一幕。この日、番組では台風19号が首都圏を直撃した際、台東区で自主避難所を訪れたホームレスが利用を断られていたことを特集。この件について区が15日に謝罪したことを取り上げた。
多くの出演者たちが区の対応に異を唱えていたものの、MCの坂上忍が「ぶっちゃけ、お子さんを抱えている住民の方々の中には『そういう人と一緒にされるのはちょっと……』っていう声があることも事実」と話すと、おぎやはぎの小木博明は「(避難所に)来てる方たちは嫌ですよ、そりゃあ。怖いじゃない、何されるか分からないし」と漏らした。
これに出演者の松嶋尚美が「なにもせえへんって。普通の人でもする人はするで」とたしなめたものの、小木は意見を変えず。また、坂上は「(事前)アンケートで反対だったのは小木くんと矢作くんだけ」と話すと、矢作兼も「入れてあげたいなと思っても、みんなが『受け入れないでよ』って顔してたり。臭いとかも気になるかもしれないし、悪いけど、別の場所で……」と困惑した様子で言及。
その後も小木はホームレス用の部屋を確保するべきだといい、「避難所ってプライベートもないし、(生活環境の)グレード下げるじゃないですか。いままでの(生活)レベルから。でも、ホームレスの方は逆にアップグレードするわけじゃないですか。『ずるくない?』ってなっちゃわない? 今まで屋根もないところに住んでたのが」と発言し、周囲からは失笑が漏れていた。
小木のこの発言に視聴者からは「いくらなんでも偏見がひどすぎる…」「グレードが低い身分は避難所使ったらダメなわけ?」「意見を持つのは自由だけど、それをテレビで言うことでホームレス迫害を助長するとは思わなかったのか?」といった批判の声が殺到し、炎上状態に。一方では「確かに赤ちゃん連れててホームレスと隣同士のスペースになったら実際困るかも」「言い方は乱暴だけど、ホームレス専用の場所を作るのに賛成」という声も集まっていた。
さまざまな意見を集めた小木の発言。果たしてホームレス避難問題は解決に向かうのだろうか――。